2016年09月30日

2016年9月

30日(金)
群馬公演、三日目。さすがに疲れがピークでちょっと元気がない状態で現場へ。この日も朝に一校、昼に一校。ほとんど同じ内容でまわってきたから結構感覚が研ぎすまされてきて、色々とその場で修正・適応できるようになった。尻上がりに体調も良くなってきて、二校とも楽しく喋らせて頂いた。
その後、東京へ戻り談笑一門会へ。この会では毎月まくらで近況報告をするのだけど、9月は特に色々大きめの出来事があったから、例の余一会の出来事とMUSIC B.B.の話をするつもりで高座に。でも、いざ話し始めると余一会の話が膨らんでいって思ってた以上に時間を使ってしまったからB.B.の方は諦めて話へ。B.B.の話からネタへ繋ぐフックを用意していたけど、急遽別の談春師匠とのエピソードを絡めてテーマを抽出できたのはグッジョブ。
ネタは何度もかけて固めてきたものだから、要所要所でしっかり反応して頂けてめちゃくちゃ気持ちよい高座になった。幸せな気分。
今月は忙しくて師匠の会に伺うことがほとんどできなかったから、師匠と打ち上げを同席させて頂くのも久しぶり。ここぞとばかりに色々と報告させて頂いた。オチケンのことと、談春師匠からの電話のことは早く報告したかったのです。
その後、高円寺に移動して弟子だけで2次会。これまでは遠くに住んでいたから一緒に飲む事が少なかった笑んが近くに越してきたから4人揃って2次会。勝手なものだけど、高座が気持ちよくて上機嫌だったからかとても平和な飲み会になったのだった。ほどよい時間に解散して、受け取ったばかりのB.B.の完パケ映像を見させて頂いた。おー。ちゃんとテレビ番組になってる!MCとして色々と修正しなくちゃいけないポイントも分かったから、次の収録ではきっちり対応したい。来週、2回目の収録がある。かなり大物のゲストが来られるみたいだから、楽しみでしかない。ということで、今月は終わり。ありがとうございました!

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29日(木)
起きる。昨晩飲み過ぎて少し頭痛い。いつもとやってること変わらない。この日も朝に一校、昼に一校まわって、夜は桐生市市民文化会館でワンコイン寄席形式で独演会。学校寄席では当然子供たちに合わせた高座内容になるから、久しぶりに普段どおり喋れて良かった。一席目の一人相撲はマクラ含めて気持ち良くお客様と波長を合わせることができたけど、二席目のくじ悲喜はネタのチョイスを間違えてしまった感が否めない。とほほ。
終演後、昨日の学校寄席でたくさん質問をしてくれた女の子がお母さんと見にきてくれていて、サインをさせてもらった。落語がとても好きらしい。嬉しいなぁ。
ちょっと疲れてきているからこの日は部屋でゆっくりしようと思ったけど、我慢できなくなって一人で飲みに出かけた。ホテルの側にとても素敵な佇まいの飲み屋さんらしきものを見つけて、でも値段とか何にも書いてなかったから怖くて入るかやめようかしばらく悩んでから、エイヤっと入ってみた。良い店だった。
マスターが落語好きで、驚いたことに2012年前座として出演させて頂いたきりふ寄席にも来られていたとのこと。連絡先を交換して店を後にした。また来よう。

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28日(水)
群馬で学校寄席。午前、午後の2カ所。談四楼師匠のおかみさんが今回もアテンドしてくださる。前座は只四楼さんと。80分と少し長めの時間設定だから間に所作クイズとか着物についてのトーク、あとは質問コーナーで時間を調節する。子供たちがわーわー騒いでいる中でも大きめの声で一気に空気を締める方法を身につけた。
夜は泉進という坂口安吾も贔屓にしていたらしい鰻屋に連れていって頂く。久しぶりに食べた鰻、美味しかったなぁ。
その後、只四楼さんに付き合ってもらってもう一軒。駅前はチェーン店しかなくて、せっかくだから地元のお店に行きたいなぁと思っていたら松という素敵なお店が見つかった。たっくさん飲んで、たっくさん喋って、寝た。
こういう泊まりの仕事、すごく楽しいけど、やっぱり日常が一番だなと思っている。出先だとどうしても浮き足立って作業が進まない。

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27日(火)
八起で頂いたお肉で昼ご飯。大きい肉をそのまま焼いて、塩こしょうとポン酢で味付け、ご飯の上にだぁーっとのせてそのまま食べる。美味しい!
夜はテイトで週刊キッショウ。ぼんやりしていたら、二席目、何の話をやるつもりだったのか、それすら忘れてしまった。しばらくぼぉーっとしたまま笑坊に携帯を持ってきてもらうも、それでも思い出せず、急遽台本問題に入る。終わってからそうそう、悲し笑いをやろうとしていたことを思い出す。ちょっと怖いような忘れっぷり。最近頭痛が続いているから、余計に怖い。終演後、急いで群馬へ移動。明日から、3日間群馬で公演。
移動中、定例ミーティング。移動の勢いも相まって、これまで悩んでいたあることをエイヤっ、と決められた。具体的には12月の立川流イベントのこと。さて、そろそろ準備を始めなくちゃなと思っている。最近は家の掃除をこまめにできていることが示すように状態は悪くなさそう。どこまで続くか、だな。
群馬について、チェックイン。近くを歩いて飲める所を探したけどさすがに白木屋くらいしかなかったから、コンビニで2本だけ飲み物を買って部屋で飲む。そろそろ寝よう。

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26日(月)
グリーンホール八起寄席。この会に呼んで頂くのは前座のとき以来。懐かしいなぁと思いながら楽屋のネタ帳を見ていると5年前のちょうど9月26日に出ていたと知る。偶然〜。
ネタは一人相撲。う〜ん、ポイントは固まったし気持ちよくやれているけど、何かまだ一歩届いていないのよなぁ〜。前半がフリにしかなっていないのがまずは第一か、後は後半の手数も足りてないのよなぁ。
もう少しガツンとスパイス効かせたいのだけど、なかなかどうにも、という感じ。
打ち上げ。やっぱり八起のお肉は美味しい。そして、ビールジョッキでかすぎ。たらふく食べさせて頂いて、終電近くに帰宅。明日から群馬か〜。

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25日(日)
京都からの移動日。光嶋さんのこれからの建築を読みながら。面白いし、思う所たくさん。すぐに忘れてしまうけど、こういう生き方をしたいんだと改めて思い出させてもらった。
そのくせ帰ってきた東京で、クソみたいな時間を過ごしてしまい自己嫌悪。ひとまず今後の目標をノートに書いたけど、書き出しのレベルが低過ぎて、自分で笑えた。めちゃくちゃレベルの低い目標を掲げてしまった。ここでは発表できない。

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24日(土)
少し二日酔いのまま、京都シネマへ。「京まちなか映画祭」のプログラムとして「の・ようなもの」の上映後トークに呼んで頂いた。久しぶりに観た「の・ようなもの」はやっぱり変わった作品だった。挿入される色んなクダリの数々。酒が残ってる感じの頭であれこれ喋らせてもらう。なかなか高座とは空気感が違って不思議な感じがしたけど、エピソードもいれつつ、まずまず仕事はできたはず。
その後、地下のHUBでスタッフさんと雑談。京都の吉笑を手伝ってもらってる岡見さん(お寺さん)やトーク相手だった井上さん(新京極商店街の中心人物)は映画だけでなく古典芸能にも精通されているから、出てくる話が縦横無尽で勉強になる。
その後、京都芸術センターへ。もしかしたら何か一緒にやらせて頂けるかもしれなくて、その打ち合わせへ。来月のボロフェスタもそうだけど、こうやって京都での仕事が増えてくるとありがたい。合わせて京都の吉笑をやりつつ、できれば大阪などでも会をやりたい。どこか良い場所ないかなぁと、今はご縁を待っている。
夜は界隈をブラブラしながら見つけた飲み屋さんが素敵な場所で、ちょっとまた来ようと思った。いずれ師匠や仲間をアテンドするために、少しずつ京都の飲み屋も探していきたい。

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23日(金)
朝から京都へ移動。京都の吉笑、2回目。前回よりも多くのお客様に集まって頂いたのと、音響のきっかけをタイトに打ち合わせしたのとが相まってか、高座に上がった瞬間からお客様の温度が高くて、とても気持ちよく落語をやることができた。ありがたい。こういう舞台周りとか音とかの本ネタ以外の要素でも随分完成度って変わってくるのよなぁ。
太田さんの弾き語りもとても素晴らしくて、この会はやっぱりこのスタイルでいこうと思えた。次はどなたにオファーしようかなぁ。
終演後、太田さんのお連れの方と、東京からわざわざ観にいらしてくださったKさんと、スタッフさんと打ち上げ。久しぶりに行った地球屋はべらぼうに安いのだった。その後、スタッフさんたちと2次会に行ったのだけど、ここでついに例の悪酔いを炸裂させてしまった。京都のスタッフさんには見せたことなかったのに!申し訳ないことをしてしまったけど、それでも会は楽しかった。来月もまた京都の吉笑を開催させて頂けそうだし、少しずつ京都での足場が固まってきた感じ。ありがたい!

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22日(木)
TBSラジオへ。『話話話芸』という新しい番組の2回目に出演させて頂けるとのこと。10分くらい丸々ネタを披露できるということで、最近ハマっている「一人相撲」をチョイスした。時間が余れば好きな曲をかけて良いとのことだったので、噺と関連させてRADWIMPSの『実況中継』をかけてもらうつもりでいたけど、いざネタをやったら持ち時間一杯になってしまったのだった。
ブースに入って目の前に聴き手のアナウンサーの方がいて(僕の回はTBSの林アナ。めちゃくちゃ綺麗だった!)差し向かいでネタをやるのだけど、やっぱり中々照れくさいものなのだった。笑わなければいけない林アナの方がタフな仕事だっただろうけど。
収録は一発OK。言い淀んだりすることもあったけど、それよりもライブ感優先で。結構ライブ感は出たと思う。
夜はニューラクゴパラダイスに電話出演。電話で喋るのは難しかったなぁ。あまり効果的でも無さそうだから次から電話出演は断ろうと思った。

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21日(水)
朝。笑坊と大泉学園の保育園へ。祖父母会で一席シリーズの最終日。と思っていたら、昨日の疲れがあったのか二度寝をしてしまい、思っていたより数本遅い電車に乗ることに。危ない危ない。
夜に配布する紙版がまだ届いていなかったから、一か八か宅配便の方に手紙を書いて代引きの代金を添えて玄関に貼っておいた。無理なお願いではあるけど、融通効かせてくれたらなぁと願いつつ。
祖父母会。昨日と同じ方向のマクラから一人相撲。このパッケージにも慣れてきて気持ちよく高座を勤めることができた。こうして毎年呼んで頂ける定番仕事が僕はほとんど無いから本当にありがたい。来年もお会いできたらなぁと思いながら一度帰宅。
紙版は無事に届いていた。宅配便の方、ありがとう!
日経電子版の締切が今日だと思い出し一気に原稿の残りを仕上げる。ちょっと長くなってしまったのと、種が文學界と同じになってしまったのは残念。それでも発露の仕方が違うのと、B.B.の告知を絡められたので及第点だと思い込む。
準備をして連雀亭へ。週刊キッショウ。これまで手伝ってくれていた小はだくんが今日から前座修行に突入するということで、急遽語楼さんに前座で入ってもらうことに。初めて聴いた彼の落語はとてもちゃんとしていて驚いた。立川流にしては珍しいタイプだと思う。
自分のネタは一人相撲と粗粗茶と井戸の茶碗。井戸の茶碗はやっぱり長過ぎるのだった。連雀亭の片付けの段取りを知らない語楼くんが前座さんだったこともあって、慌てて片付けたけど時間を10分ほどオーバーしてしまった。これは大しくじり案件に発展してしまうかもしれないから、ビクビクしながら軽く打ち上げをした。
今日は粗粗茶がとても良かった。何となくいつもと違うトーンでやったらうまくハマって流れでいくつかアドリブが入った。こういうことがあるから不思議だ。

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20日(火)
朝。うおるたーくんと府中の保育園へ。祖父母会。毎年晴れのイメージだけど今年はことごとく天気が悪い。晴れて欲しいなぁ。
高座は前回とは少しマクラを入れ替えてから一人相撲。体内時間だけどピッタリ調整できてホクホク。ありがたい。
夜は久しぶりにぷらすと生放送。健夫さんにある映画の感想を確認できてよかった。「やっぱりそうですよね!」と自分の感性に自信が持ててよかった。この日は疲れていたからか、久しぶりの司会だったからか、テーマとの相性の問題なのか、それ以外の何かなのか分からないけど、あまり上手く放送をまとめることができなかった。途中、相当きまずいお見合い状態が2回くらいあった。何とか埋めようとノープランで繋ぎはじめたりもしたけど、恐ろしいくらい事故ってしまった。まだまだ司会スキルが追いつかないなぁ。自分の好みとして用語やエピソードなどマニアックな方向に掘るのが好きじゃなくて、どちらかというと普遍的な話をしたくなりがちだから、好きじゃない方向に話が流れていくときの立ち振る舞いがまだ見えていない。こういうのも経験だと思うし、もっとうまくなりたい。気がついたらヨダレだらだらで寝てた。朝早かったからなぁ。

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19日(月)
朝から群馬県は前橋へ。若手落語家選手権。兼好師匠がゲストで、べ瓶兄、
一蔵兄、柳若兄さん、とむさん、前座の小多けさんと一緒。楽屋がべらぼうに楽しかった。
ネタ出しを求められたのが8月中旬で、その時ハマっていた一人相撲をネタ出ししたら一蔵兄さんの阿武松と丸かぶりだった。諸々の確認不足だけど、しまった、しまった。後輩のこちらの凡ミス。出番が逆だったらまたやれることもあったけどこちらが先。
高座後、兼好師匠にいくつか目から鱗のアドバイスを頂く。まだまだ良くなるぞぉ。
投票の結果はトリの一蔵兄さんが見事に優勝。おめでとうございます!
そこからの打ち上げが楽し過ぎた。2次会まで行って、帰りの電車でも飲んで、上野で飲んで、気がついたらベロベロになっていた。とは言え解散するまではそこまで記憶も飛んでいなかったから、師匠に粗相は無かったはず。フレンドリーにはなり過ぎた記憶はあるけど。それにしても楽しかった一日だったなぁ。

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18日(日)
そこまでヒドく二日酔いもしておらず、でも昼からぼぉーっとしていた一日。というか振り返ってみて、何をしていたか一切思い出せない。夜遅く、飲みに行ったのは覚えている。ビールの後は島美人のソーダ割を飲もうと思っていたけど、ビールを飲んでるときに隣の席の人と大将が芋のソーダ割りに最近ハマっていて、頼むから一度飲んでみてよ、みたいな話をされていたから、逆に頼めなくなってしまった。水割りにしてやり過ごしたけど、シュワシュワしたかったのが本当のところ。

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17日(土)
朝、オチケン2回目の活動。今回は太鼓の稽古会。参加メンバーは笑坊、笑ん、だん子さん、語楼さん、うおるたーくん。二番の大鼓と締め、地囃子の基本を稽古。
時間がないから実践で叩いてもらって、それぞれ出来ること、苦手なことを整理していく作業。一門によって色々と傾向があって面白いなぁ。そして、これまではあまり教えていなかった、自力で見つけた超実践的なコツをいくつか伝授した。これをやっておけばひとまず立川流内ではうまいと言われる部類になれるという秘伝中の秘伝を。
改めて太鼓について考えていて、最近の方針はまずは大失敗を絶対しないように調節していくことかなぁと思っている。理想の叩き方はもっともっと先にあるけど、時間帯効果なんかを考えると立川流にいる場合まずは大失敗をしないように仕込むことが効率的な気がした。それができるようになってからちょっとした成功をいくつか仕込んでいって、最終的に目指したい人は大成功を連発できるようにしていくという。
そう考えたら大失敗をしないため具体的な対策はいくつもあって、それをまずは伝えてあげようと思っている。
昼は清瀬で笑二と二人会。笑二と二人会をやるのは久しぶりだし、清瀬に呼んでもらえたのはもっと久しぶりだった。昨日の流れでこの日もカレンダーを。昨日のおかけで今日はかなり良いできだったと自画自賛。楽しかったなぁ。そこから恒例の打ち上げ。高円寺に帰って2次会、3次会と例によって飲み過ぎた日だった。最後はあまり記憶ないけど、笑二に至っては寝ていた。珍しいメンバーと飲んだからか、量のわりにひどい酔い方はしなかったはず。気がついたら寝ていた。どうやって帰ったかはほとんど覚えていない。

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16日(金)
朝、保谷の保育園での祖父母会。仮面女子くんと一緒。毎年呼んでもらえる恒例の仕事に今年も。ありがたいなぁ。自分でも当初よりも腕が上がってるなぁと痛感できるくらいだから、保育園の皆さんからもうまくなりましたねぇと褒められる。嬉しい。
夜は高円寺で週刊キッショウ。朝から引き続き仮面女子くんと一緒。サプリメント泥棒と将を射んのやつという短いの2席とカレンダー。どれもこれも久しぶり。早起きしたから疲れていたのか、結構口がまわらなくて、とほほ。その後、仮面女子くんと軽く打ち上げをして帰宅。サクっとした打ち上げはやっぱり時間もお金をセーブできて良い。

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15日(木)
高円寺にある某店舗で打ち合わせ。12月から新しい会を始めることになりそう。店の存在は知っていたけど、いくのは初めて。店長さんの空気感がお店から感じる空気感とぴったり一致していてうれしくなった。こちらとしても是非とも一緒に何かをやりたい店舗なので前のめりに打ち合わせる。いくつもイメージが沸いてきたりもした。決してお金という意味じゃなくて、豊かな生活をされている方たちとふれあうと、気持ちがすぅっとするから良い。自分は豊かさとまだまだ程遠い。

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14日(水)
夕方、御徒町で志ら乃師匠と志の太郎兄さんと打ち合わせ。『立川流が好きっ!』を受けて、いま新しく始めようとしていることがある。危なっかしい自分の仕掛けに乗っかってくれた皆にとって必ずプラスになるようなことをやっていきたい。一発でバシンと納まることはないけど、打ち合わせるたびに輪郭がくっきりしていくから、この調子で続けていきたい。
夜、吉祥寺の立吉で岡大介さんのイベントにゲスト出演。2年ぶり2回目。前回出させて頂いた時も感じたけど、この会はお客さんと岡さんの距離がめちゃくちゃ近い超絶アットホームな会なのだけど、それは岡さんのお人柄な為せる技だとわかった上で、自分もそういう場所を作ってみたいなぁと思った。週刊が終わったら始めようかなぁ。お客様に甘えちゃう会。
全体での打ち合わせのあと、岡さんと軽く二軒目。談笑一門会の打ち上げで行ってみたい、素敵なお店を教えてもらった。大将のキャラクターが素晴らしかった。

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13日(火)
夜、渋谷らくご。菊志ん師匠とのふたりらくご。会でご一緒するのは初めてな気が。台本問題〜スポーツ編〜か、約百物語かで悩んで、約百物語の方へ。以前、書き出し小説イベントで知り合った方が遊びに来られていると知って、より自分らしい切り口の入ったネタを見てもらいたいなぁと。18時開演の会ということもあって、動員数がいつもより芳しくなかったから逆にいつもでは喋れないようなマクラを。例の方から電話を頂いた件について。最後無理矢理「気付けば目的が変わっている」という噺のテーマに関連づけしたまとめかたをしたけど、やっぱり効果的では無かったなぁ。
久しぶりになか卯でご飯を食べたら、お味噌汁のレベルが高くて驚いた。オクラが入っていた。

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12日(月)
10月から始まる新番組『MUSIC B.B.』の初回収録。そう、秋からなんと地上波でレギュラーMCを勤めさせてもらえるのです。ありがたすぎる!
この番組は18年間続いている老舗番組で、これまではMVを中心にMCはほとんどおらず、音楽情報をひたすら伝えていく構成だったらしいけど、今回の改変に合わせて司会をたてて音楽情報バラエティよりにシフトすることにされたそう。
で、なんで僕にオファーが来たかというと、最初誰を司会にしようかなぁと考えておられたプロデューサーの方がたまたま談春師匠の『赤めだか』を読まれて立川流に興味を持ってくださったらしい。後日、吉祥寺をぶらぶらしていると『談笑一門会』というのがやってるところに出くわしこれもご縁だとふらっと入ってくださった。そこで見た僕の高座を気に入っていくださり、家に帰って検索してみたら以前取りあげてもらったスペシャカレッジ通信の音楽遍歴についてのインタビュー記事を見つけてくださって、そこで音楽好きということを認識してくださり、オファーにいたったという、本当にご縁まみれの、ラッキーなオファーなのだった。どこでどんな出会いがあるか分からない。
収録は初回ということで、誰もが右も左も分からないし、僕は僕でめちゃくちゃ緊張しているし、とにかく手探りで進めていくものになった。ディレクターさんもそうだけど、作家で入ってくれている方が色々な現場で活躍されている方だから、その方に逐一アドバイスを求めて、やれることをやったのだった。末永く続く番組になったらいいなぁと思いつつ。
収録後は制作の方と軽く打ち上げに。もちろん色々な兼ね合いがあるから紹介できる音楽は限られているのだけど、その中で少しでもいいから自分の好きな音楽を好きなように紹介させてもらえないか、というお願いをした。それぞれ想いを頂いているスタッフさんたちだから、これから一緒に良い番組を作っていきたい。


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11日(日)
明日の収録に向けて、出演して頂くアーティストさんの音源を聞いたり資料を眺めたりした。音楽好きだけど、聞く音楽が結構片寄っていて、特に最近のJPOPなんかはほとんど聞いていないから、新鮮な作業。基本ライブバンドが好きだから、それこそEXILEさんですらちゃんと聞いたこと一曲もないし、三代目ジェイソウルブラザーズさんなんかも聞いたことないし、イーガールズなんかもそうだし、とにかく、全く通っていない文脈の音楽について、でもゲストでお招きする以上はMCとしてちゃんと知っておこう、好きになっておこうと思って、そういう作業を。
前座のとき、歌舞音曲対策として、とにかく最初は好きになった方がいい、という師匠のアドバイスをうけて、当時まったく興味がなかった端唄小唄なんかを好きになった経験があるから、対象を好きになるコツを知っているからこの日もなんなく初めて知るアーティストさんを好きになることができた。とにかくいくつもきっかけのフックを用意してそのうちのどこかに引っかかったらそれを手がかりにどんどん好きだと思い込んで行くという自分を洗脳していくような感覚。
全く知らない状態でお会いした方が番組的に面白い可能性もあったから、どちらのパターンも用意しておいた。
夜、喫茶店で酒井若菜さんの対談本を読む。岡村さんのクダリでこらえきれなくなって泣いた。一段落して、笑坊と夜ご飯を食べに行ったらそこに博士がいらして、C幼笛。久しぶりにお会いできて嬉しかった。帰って岡村さんの次の章を読もうと思ったら、博士の章だった。C幼笛、ピー。

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10日(土)
道楽亭で週刊キッショウ。昼の道楽亭は初めてじゃないかなぁ。ギリギリ届いた紙版を持って新宿へ。社交辞令とtionと桜の男の子。そしてたっぷりマクラを振った。例によって菊池亜季子さんの事をたくさん喋ったら、帰り際一人の男性に挨拶をされて、どうやらそれが菊池さんの事務所のスタッフさんだったらしい。あちゃー。
週刊は他では話せないことを話したいと思っていて、それは結構負の要素というか愚痴というかそういうものを吐き出す感じにしているのだけど、確かにそういうのって笑ってもらいやすいけど、ちょっと頼り過ぎていたなぁとか思った。ネタはどれも稽古が足りておらず良くない出来だった。
帰ってきて、ひとまず次回紙版の執筆をざーっと。今回は何とか予定通り送信できた。月曜に控えている新しい仕事の下準備をしたり、途中少しビールを飲んだり、ちょっと走ったり、わりとゆったりした夜を過ごしている。昨日買った、ブログがめちゃくちゃ素敵な方の対談本がこれまたべらぼうに良くて、いつか会ってみたいと思うようになった。待ち合わせの場所がどこかは分からないから、とりあえずブラブラ歩き続けようって思ったり。なんて。

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9日(金)
ある人のブログを読んで、心が洗われた。大事に丁寧に綴られた文章を読んで、自分ももっと言葉を大事にしなくちゃいけないなと思わされた。あらゆる考えに言葉を用いている。言葉なしに思考はできないとも言える。となると、そこで使う言葉の質を変えることができれば自ずと思考も変わってくるのではないか。そんな風に思った。いつまで続くか分からないけど、いまはそんなことを考えている。もっと優しい男になりたい。
今日はNHKの予選。一人相撲でいこうと思っていたけど、すんでの所でぞおんに変えた。置きにいってどうすると思ったから。観戦モニターの奥様方に向けてやらずに審査している方やカメラや音声のスタッフさんなどが思わずニヤっとしてしまうような高座を勤めるべきだと判断した。一人相撲は大喜利の羅列だから中盤以降気持ちよく笑ってもらえるけど、現行のままだと自分らしさはまだ薄い。それよりは自分らしさ全開のネタで挑むべきだと。20分ネタを11分までけっこうタイトにカットしたら、緊張で思っているよりも口調が早かったのだろう9分台になってしまった。あと2つはクダリを足せたなぁ。落ち着いてやれる日はくるのか。あと、もっと本気になれ自分。

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8日(木)
テイトでわん丈さんとの二人会。ちゃんとお会いするのは初めてだから、もちろん会をご一緒するのも初めて。噂通り気遣いの鬼みたいな後輩だった。マクラの落とし方とかネタでのクスグリの足し方とか、立川流ではあまり見かけないタイプの方だったから新鮮だった。こうやって新しい刺激がもらえる機会はやっぱりあればあるほど良い。

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7日(水)
某先輩と打ち合わせを兼ねた食事会。高円寺で一番美味しい肴を出してくれる居酒屋で来年の動きの整理を。いくつか話をしながらキンミヤでホッピーを飲んでいるうちに見事に出来上がってしまって、そのまま南阿佐ヶ谷に移動して最近通い詰めてる焼鳥屋へ。先輩も泥酔されているから、二人して近場の仲間を呼び倒した結果、らく人くんと笑二と幸之進兄さんとが来てれた。気がつけば、先輩が帰っていて、明日NHKの予選があるらく人くんも帰って、幸之進兄さんと笑二の3人でその後も飲んだらしい。笑二のツイッターによると焼鳥屋近くの中華屋へ行ったらしい記録が残っているけど、まったく記憶なし。気がついたら家で寝ていた。また迷惑をかけてしまった。すまないと思っている。

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6日(火)
夕方、部屋で煮詰まったから気分転換に井の頭公園へ。前座のときは11日から17日までの広小路寄席が終わったタイミングで必ず井の頭公園にきて気分転換していた。ずいぶん通い倒した場所。それなのに最近はあまり行かなくなっている。そして、公園内を歩いても以前みたいに心ときめくことがほとんど無くなってしまった気すらしている。心が固くなってしまったのか、花鳥風月でいうところの次の段階へ自分の気持ちが向かってしまったのか。いずれにせよ、あまり良い変化ではない気がしている。ただこの日は夕焼け空がとても綺麗で、橋の上からしばらく眺めるだけですっかり気分良くなれた。橋の真ん中で演奏されていた見たことない楽器が見事なアンビエントを奏でてくれて、それも気持ちよかった。そんな一日。

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5日(月)
「文藝界10月号」と「笑ってOK!」の情報解禁日。今月は他にもいくつか新しい企画の発表ができる、言わば収穫の秋。文藝界はもともと「現在落語論その後」のような文章を書くよう依頼を受けた気がしていて、この夏僕が興味を持った「コルタサル」と「実感放送」についてのエッセイを書いた。どちらも幻想に繋がっていて、やっぱり幻想ことがこれから自分が向かうべき方向だろうなぁと。書き上げた文章をナビゲーターの九龍さんにチェックしてもらったら、そういうエッセイ的なものじゃなくて、実際に幻想について書いた文章が欲しいとのことで改めて書き直すことに。日常に地に足ついた幻想エッセイはそれこそ日経電子版で書けていて、それが今の自分にとってはとても楽しい仕事なのだけど、幻想を小説で書くとなるとさてどうしたものかと頭を悩ました。結果元々の原稿に「コルタサル」と「実感放送」を下敷きに小説を書いた。日経ではネタの種を日常で包み込んでいるけど、日常が使えない今回はどうするべぇかと悩んで、ベタなスポーツ小説みたいな形を使うことを閃いた。そちらの方でもノイズを入れておいて、てっきりそういう話かと思ったらグインと方向が変わっていく構成は自分でも気に入っている。時間経過の表し方はもっとクッキリできただろうなぁと課題もすでに見つかっているけど、かなり満足いく仕事。
「笑ってOK!」はランジャタイ、Aマッソと、いまのお笑いライブシーンの最前線の2組と同じ場所で表現できることに震えている。本当はもっとそのことに感謝して、もっともっと自分の力を発揮しないといけないのだろうけど、胸を張れるだけの収録はできなかった気がしている。とほほ。とは言え、そこは倉本さんの仕事だから、確実に編集で面白くしてもらえると信頼している。イクイプメンの時もいつも助けてもらった。面白度5倍くらいになるんだよなぁ。次の収録があれば倉本さんの想定の5倍くらい面白い素材を提供できるように頑張りたい。そういう戦いをしていく過程で面白いモノが生まれていくのだろう。

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4日(日)
高円寺・うおこうで週刊キッショウ。ギリギリに開催が決まったけど助けようと思ってくださるお客様の優しさと、お店のお客様が数人いらしてくださったことで、いつも以上に大勢様が集まってくださった。ありがたい。うおこうさんでの会は久しぶり。前座の時からお世話になっているから、実家に帰ってきた感じ。久しぶりに大和町に住んでいた頃のマクラをふった。6部屋中5部屋に夢追い人が住んでいたあのアパートは凄かったなぁ。みんなあれからどうしてるんだろう。トリネタは井戸の茶碗のつもりでいたけど、仲入り中、なんだかとても怖くなって気持ちが悪かったから急遽さしかえた。何だったんだろう、あんなのは初めて。
その後はそのままうおこうさんで飲む。お客様も何人か残ってくださっていて、全体での打ち上げという感じではないけど、ほど良い距離感で一緒に飲んだ感じ。そして、またありがたい仕事の依頼を頂いたのだった。
結果的には笑坊と良くない飲み方をしてしまった。これに関してはまだマクラで喋れそうにない。散財散財!

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3日(土)
夜中、とんでもない方から電話を頂戴した。マクラではちょっと喋るかもだけど、文字では残さない。声を聞くだけで畏怖の念がぐわーっと押し寄せてきて、どうにも正常に話させて頂くことができないけど、とにかくありがたい。そしてパンチライン製造機のこのお方は電話でもバンバンノータイムで素敵な言葉を話してくださったのだった。カッケー。
自分のやってることに自信が持てるし、これからもっとやっていこうと前向きになれたけど、同時にこうやって大きなうねりになりつつある今、今以上にガンガン進んでいかないとダメだと思った。その責任が自分にはある。

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2日(金)
この日も休み。溜まっていた日記など、事務作業をやっつけた。一日一回は落語がやれた方がいい気がするけど、でも余裕があれば今日みたいに事務作業は進むし難しいところ。
夜、一人居酒屋へ行く。南阿佐ヶ谷の焼鳥屋は一人でも入りやすい。一人客も多いし。で、飲みながら本を読む。藤井健太郎さんの悪意とこだわりの演出術。今日買って、今日全部読み終わったくらい、面白かった。その後、結局仲間を読んで宴会をしたようだけど、記憶なし。

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1日(木)
結局、昨日は明け方まで飲ませて頂いた。ありがたい夜だった。さて、9月。今月は上旬、めちゃくちゃスケジュールが緩い。水商売だから仕方ないけど、収入面で不安が大きい。でも一方で仕事がないと時間があるから、いまの内にまた次の飯の種の仕込みをしておく必要がある。
今月はいくつか新しい発表ができそうだから嬉しいのだけど、だからこそ、また今度発表できる何かしらをこういう時に用意しておかないといけないのだ。たぶん死ぬまでその繰り返し。ひとまず月一の公演情報を配信して、部屋の整理をした一日。
posted by kisshou at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月31日

2016年8月

31日(水)
昼、巣ごもり寄席。時松兄、小辰兄、音助くんという強力な顔付けだったから大入り。ありがたい。自分はトリで一人相撲。うん、安定して笑って頂ける箇所は定まった。後は冒頭、もう少しだけ面白みを足したい。後半の展開は絶対にやるべき課題。まだ本腰を入れて考えられていない。小辰兄さんのいかけや凄かったなぁ。
夜というか夕方。新宿末廣亭で立川流余一会。師匠に頼まれて、太鼓番に。笑坊も笑んもまだ太鼓が下手だから代わりに昼は笑二が、夜は僕が。移動中、叩く予定の曲を聞いて自分なりにリハーサルしておく。結局はこういう実戦を何度経験できるかが上達の近道なのだけど、楽屋に入ってる前座さんは道中、こういう練習をしたのだろうか。先輩に任せられるからと何もしてないとしたら一生うまくなれないと思う。
久しぶりにお会いしたぜん馬師匠。雰囲気が昔とずいぶん変わってるように思った。喉の具合も良さそうで落語もみっちりやられたから、また高座に復帰されると信じてやまないけど、たぶんご本人の中で色々と思うことがあったのだろう。珍しく話しかけてくださって、その時言われたのが「前座さんに太鼓を教えてやってよ」という一言。この一言はちょっと突き刺さった。僕にできることはやろう。
そう言えば、談春師匠も出番が無いのに楽屋へいらっしゃった。高座返しに出たらどうだ?と師匠連から提案されておられたけど実現はしなかった。その談春師匠に呼ばれてほんの一瞬だけお話させて頂いた。畏怖の念すら抱いているから、前に座らせて頂くだけでヒリヒリした。
前座さん、たくさん入っているのに最初の一歩は遅いし、ポロポロとやりこぼした仕事を二ツ目が処理していたのが目についたから、帰り際強めにちゃんとやるよう注意しておいた。家に帰ってからオチケンライングループでぐわーっと説教かました。ちょっと緩さが考えられないレベルに達していたから我慢できなかった。
席亭と師匠方の打ち上げに同行させて頂く。前座さんがいなかったから、自分が諸々動く。先輩と飲むときモードの振る舞い久しぶりだったけど、大きく笑って、大きくうなずいて、たくさんお話を聞き出して、という接待体制を久しぶりに。結局3時くらいまで飲ませて頂いた。楽しかったなぁ。

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30日(火)
昼、某所で今度公開される某ウェブ動画の収録。司会の方がいて、こちらはそれに乗っかって話をしていくだけの楽な流れ。台本に大まかな流れが書かれていたけど、司会の方は結構無視して自在に進行されていくのだった。こういう振る舞い、とても勉強になる。いまの自分だとどうしても台本の進行に縛られて基本チェックポイントを通過していくようにその流れを追っていってしまうから。好きなようにその場の流れで展開していく技術は早く身に付けたい。その後、うおこうさんに行って、日曜に会をやらせて頂けることになったから、必死で紙版の執筆を。途中、イラストネタをTwitterにあげたら、これが妙にバズッて驚いた。この手のネタはそれこそたくさんストックしてあるから、と、さらに発想力が上の指切拳万書をアップしたら、これはバズらず。難しいなぁ。

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29日(月)
日経電子版の原稿書き。今回は「あだ名」。当然ながら幻想で。時間もなく結構苦しみながらの作業。ひとまず入口だけ用意した状態で、エイヤっと書き進める。どうなるかは自分も分からない状態で。
構成は緩いけど、思ってもいなかった方向に話は進んでいって、今回も無事に終わったのだった。もしかしたら今の自分にとってこの日経電子版原稿が一番作家性の高い仕事かもしれない。緩いからどうかなぁと思ったけど、時間経ってから読んだら、これはこれで結構面白かった。スパイスとしていくつかまぶした別の切り口も良い仕事をしてると自画自賛。苦しいけど、楽しい仕事だなぁ。

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28日(日)
吉笑の打ち上げ。おかげさまで沢山のご予約を頂き、打ち上げ要因に急遽、笑坊に助けてもらうことに。ネタは十徳と新銭形平次と一人相撲。マクラも採れたてをたっぷり話したら予定時間を超えてしまった。前半はふわふわして、後半はわりとバキっと。一人相撲、そろそろ次の段階に入らないといけない。
打ち上げで皆さんと色々話す。今やこういう機会はほとんど作ってないから、この会は貴重。常連さんも初めての方もそれぞれが気を使いながら打ち上げを楽しんでくださるから、とても心強い。良いお客さんに応援してもらってるなぁと嬉しくなる。
シブラクのチラシをデザインされている方が高知から遊びにいらしてくださって、前日にその方のHPを観たら理念というか想いが僕とどんぴしゃで嬉しくなって、せっかくだからと近場で二次会を。
その後、笑坊と高円寺に行って笑二を呼び出し三人でもう一軒。さすがに今回は大人しく飲めた。ただ向かいの席に座ってらした男性がガンビーノ小林さんかそうじゃないか、というのになぜか自分がしつこく執着してしまった。酔っぱらったら何を考えているのか、自分でも分からない。

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27日(土)
桂三四郎兄さんの会に呼んで頂いて、久しぶりに両国亭へ。こうして先輩の会に呼んで頂けるのはとても嬉しい。人望があまりないだろう自分だから貴重な機会。
楽屋であれこれ喋って、そのままOPトーク。兄さんは普段よしもとの劇場で戦っておられる方だから、当然トークも委ねられる。こちらも足を引っ張らないように必死でくらいつく。お互い自分でリズムを作りたくなるタイプっぽくて、兄さんのテンポを判断してこっちも自分の技を出してと、当事者としてはスリリングなトークだった。うまく行ったんじゃないだろうか。
ネタは両国だから一人相撲をやろうと思っていたけど、(開場に行く前に初めて回向院にも行ってきた。こんな近所だなんて)、諸事情でくじ悲喜へ。安定しているネタだけど、リオ五輪が終わってしまったから、要所でヒヤヒヤしながら。
できるだけマクラもネタも同じものはやらないようにしたい、という兄さんの強い意志を感じて自分も頑張らなきゃなと思わされた一日。その覚悟が今の自分には無さ過ぎる。
お客様を交えての打ち上げはとても楽しかった。兄さんの会の常連さんばかりなのに、とても良くして頂いて楽しく飲めた。トークで喋ったから皆さん僕がベロベロになってくだを巻く所をみたそうだったけど、残念ながら僕、酒結構強いんです。めっちゃくちゃに飲まないとあのモードにはならないから、この日も結局自分以外のまわりが酔っていくという。
楽しい一日だったなぁと帰路につく。途中、すしざんまいでクールダウンした。怖くて一切考えないようにしているけど、最近のエンゲル係数えげつないと思う。

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26日(金)
昼、連雀亭昼席。朝也兄、正太郎兄、喜太郎さんというメンバー。顔付けが良いから動員も何とかなるかと思ったら案の定、大勢のお客様。こういう昼席にも来てくださる方を自分ももう少し増やさないと兄さん方におんぶにだっこ過ぎて申し訳ない。
ネタは一人相撲。こないだ広小路昼席でやって、こういう場面でも受けそうな感触があったので今回も試すことに。結果、やっぱり最後の方のクダリは地噺風にやるのは違和感満載だけど、中盤までは大丈夫と確認できた。気持ち良い高座。
夜、下丸子らくご倶楽部。こちらの会は以前出させて頂いた時に、思いがけず地域寄席的な雰囲気だと分かれたから、今回はどうするべぇかなと。昼で試せたから思い切って一人相撲を10分に縮めてやることに。冒頭をこれまで通りやったら中盤の大喜利は3つしか入れられなくて、ちょっと不安あったけど冒頭を省力したら大喜利を4つ入れられるそうだったから後者を選ぶ。一之輔師匠におっしゃって頂いた言葉が自分に強く影響を及ぼしている。後半の展開が無いとなるとサゲも気持ちよく付けられるから、結果、とても収穫ある内容に。対戦相手のたん丈兄さんが強過ぎて、あぁこれは負けちゃうなぁと思っていたら何とか僅差で勝てていたみたい。やったー。
見せて頂いたアンケート、固まって分けてあると思わなかったからめくれどもめくれどもたん丈兄さんへの投票ばかりだったから、マジで完封負けも想像してしまった。
深夜、『君の名は。』を観に。いやぁ、凄まじい。これが1800円というのが何より思うところある。自分の独演会で1500円とか2000円とか頂いているのが恥ずかしくなるくらい。めちゃくちゃやる気が出た。頑張ろう。

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25日(木)
昼、新宿は珈琲西武で打ち合わせ。志ら乃師匠と寸志さんと。ありがたいことに志ら乃師匠が熱量を見せてくださったからこちらもちゃんと乗っかろうとこの日に会うことに。ひとまず年内に『立川流が好きっ!』メンバーで落語会をやることになった。あのイベントを点で終わらせずに線にするために、自分がやれることはちゃんとやらせてもらおうと思う。そして来年はまた別の動き方を初めてみることに。早速こはる姉さんに相談。参加してもらえそうで良かった。自分は推進力担当、寸志さんがバランス担当、そんな感じでこれから進めていきたい。

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24日(水)
超絶二日酔い。というかいつ寝たか覚えていない。笑二はじめ、みんなに悪いことしちゃったなぁ。何とか予定時間ギリギリに起きて大学セミナーハウスへ。今度、イベントさせてもらうことになりそうなんです。駅で2度吐いた。もうお酒なんか飲むもんか、といつもながら。そんな調子でずっと具合が悪かったけど、大学セミナーハウスはとても良い場所だった。そして担当者の方々がめちゃくちゃ大事に企画に取り組んでくださっていると痛感して、こっちもしっかりやらなきゃと思えた。
大学セミナーハウスは変わった建物で、設計が吉阪隆正・U研究室と教えてもらって、どこかで聞いた名前、見た字面だなぁと思っていたら、ドンピシャで坂口さん繋がりなのだった。さらに好きになった。

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23日(火)
談笑一門会。クイツキで道灌。まくらは週刊キッショウでおなじみのあれを。一般の会で開放するのはやっぱり危険だった気がする。
ちょっと風邪気味だったから打ち上げは参加しないでおこうかと思ったけど、元笑笑が師匠に夏の挨拶に来ていた珍しいタイミングなので、参加することに。
一次会終わって、南阿佐ヶ谷に移動して笑二、笑坊、元・笑笑と2次会。ここまでは良かったのだけど、3次会で一悶着あったみたい。自分の記憶だと、笑二が強めのツッコミをして元・笑笑を帰らそうとしたら、それに元・笑笑も乗っかって店を飛び出た。笑坊が止めに行ったけど無理だったみたいで自分が追いかけて説得してまた店に連れていった。このクダリは鮮明に覚えているけど、どうやらそこからしばらくの記憶が全く抜けていて、次に記憶があるのは笑二がめちゃくちゃ起こっている場面。何だこいつは急に怒りやがってと思っていたら、覚えてないだけで自分がめちゃくちゃにふっかけたらしい。元・笑笑を止めて、気がついたら笑二が怒ってた、という記憶は鮮明だからそう説明してもどうやら違うらしく、店が閉まる時間だからひとまず表に出て、笑坊と元・笑笑を帰して、笑二と二人自分の家へ。家でも同じようなことの言い合いになって、気がついたら向こうが泣いてて、泣くな!と言ったみたいなことは笑二のブログに書いてある通りみたい。自分が覚えているのはその流れで冷蔵庫にずっと置いてあったスパークリングワインを開けて飲み始めたこと。笑二が机で寝ている前で朝日がまぶしいなぁと思った記憶もある。
次の記憶は、自分の布団で寝ている僕で、そのまま翌日に繋がるのだけど、どうやら笑二はもう1つの部屋で寝ていたらしい。全く記憶がない。
悪いことをしたなぁと反省しつつ、溜めてたいくつかの案件を言えたのは不幸中の幸い。
自分がうまくいってないから、そのストレスでお酒を飲んだら他者にあたってしまうのだろうなぁ。自分の悪い点だから本当に気をつけようと思った。

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22日(月)
台風直撃の中、獅子座へ。昔は晴れ男だったはずだけど、最近はどうも雨男気味だなぁ。普段の行いの悪さが原因か。日るねさんと鯉丸くんという顔付けで、自分が一番上の会というのは新鮮なのだった。これから増えてくるんだろうなぁ。台風の中、2人のお客様がいらしてくださった。たぶん日るねさんのお客さん。愛されてるなぁ。
夜はニューラクゴパラダイス。リニューアル一発目。十人以上の前売券を買ってくださっていたお客様がお越しになれなかったよう。システムとは言え申し訳ない。会の方は「ルーツ」がテーマということで、倉本さんと昔の相方・井筒さんに来てもらった。昔の作品なんかを見ながら色々とお喋り。イクイプメン時代の作品はとても面白かった。あの頃もっと上まで突き抜けられていたらどんな自分になっていたのだろう。
今の自分の落語は、あの頃の自分たちのネタより面白いだろうか。正直自信がない。もっと突き抜けないとなぁと思った日。後はやっぱり鯉八兄さんと二人でやりたい会だなぁと思った。

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21日(日)
オチケン1回目。家元の月命日ということでお墓参りに。だん子さん、仮面女子くん、笑坊、笑んというメンバー。お墓参りをして家元宅や根津神社など、家元ゆかりの場所を散策して、そのまま谷中を歩いて日暮里まで。師匠に教わったことだけど、何かを好きになることは技術でできることだと思っていて、もちろん直感的に好きでいられるものはそれでいいけど、そうじゃないものでも色々なフックを用意したらどこかでバシンと好きになれると思っている。オチケンでは、僕が思う好きになるフックをみんなに提供してあげたいと思っている。次はもっと実践的な太鼓の稽古会だろうなぁ。

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20日(土)
夜、笑二と飲んだ。この日はなぜかめちゃくちゃハメを外した飲み方をしてしまって、気がついたら8万円くらい使ってしまっていた。とほほ。何をしてるんだ、自分は。そして付き合ってくれた笑二に感謝。

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19日(金)
高円寺で週刊キッショウ。前座は仮面女子くん。仮面女子くんは普通に人を楽しませることができる人だから、この日もちゃんとマクラで空気を作ってネタもしっかり受けて、やりやすい環境を作ってくれた。助かる。
自分の高座は激動の週だったからそこでの諸々を沢山喋ってから「ふすま屋」と「一人相撲」の二席。一人相撲、少しずつ輪郭がくっきりしてきた。まだまだこれから良くなるだろうと思っている。打ち上げは高円寺の焼肉屋。美味しかったけど、安い感じはしなかったのでもう来ることはないだろうなぁという感じ。仮面女子くんとは元々の考え方が似ているっぽくて、だから話が通じやすいから会話も楽しい。

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18日(木)
昼、秋から始まる新しい仕事の打ち合わせ。というか、秋からあるテレビ番組に出演させてもらえる予定で、その打ち合わせ。初回打ち合わせの時、「構成もやりませんか?」と提案頂いて、それはめちゃくちゃ有り難かったけど、客観的に見て自分だと力不足だとお断りしたのだった。この日は新しく参加されることになった構成の方もいらしていたのだけど、やっぱり餅は餅屋で、この方の力がこの番組には必ず必要なのだった。特にテレビでの振る舞いは分からないことだらけなので、素直にこの方から沢山学びたいと思えた。こうやって企画を作ったり色々な調整をされている場を見学させてもらうと、演者としてしっかり頑張らなきゃと思わされる。自分にやれることは少ない仕事だと思うけど、しっかり頑張りたい。
夜、新宿MARZでMOROHAさんの会。ありがたいことに客席の前方をイス席にしてくださった。こういう心意気がMOROHAさんの凄いところ。そしてリハで久しぶりに観たMOROHAさんはやっぱり凄いのだった。UKさんギターやばかった。緊張しながら楽屋で過ごす。まずは前座代わりにMOROHAさんが20分。何となく袖に置いてあったセットリストを見て驚いた。4曲やる内のラスト、三文銭!まじかこの人たちは。アウトロのMCも本気のやつで、前座どころかこれで終わりでも十分じゃんというようなやつ。この後に落語をやるのか?袖でヒリヒリした。集中力高めて、真っ向勝負してやろうと高座に上がってマクラで空気を試してからぞおんとくじ悲喜。マクラの時点で答えは出ていたけど、お客様がめちゃくちゃ温かくて、凄まじく楽しい高座を勤めさせて頂いた。というかここ最近でもベストに近い充実感。その後はMOROHAさんのロングセット。チラ見したセットリストに恩学が入っていなくて、「恩楽やらないんですね?」と聞いたら、今日は新曲中心のセットリストだということ。当たり前だけど前進されているんだ。客席で正面から見させてもらう。グサグサきた。前座さん達にこそ見てもらいたい。これで何も感じないやつは僕の基準ではダメだと思う。残り3曲というところで、アフロさんがUKさんの耳元で何かゴニョゴニョ。次の瞬間、恩学のイントロが流れた。何という粋な計らい。ありがたいし、泣いた。そして最後の曲は四文銭!三から四と、凄まじいセットリスト。
MCは当然として曲の中でも自分の落語をたくさんいじってくださった。その姿を見てやっぱり即興だよなぁと思った。即興するということはその場にいるということだから。やっぱり即興だよなぁと改めて思った。とんでも無い一日を過ごさせて頂いた。

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17日(水)
昨夜、家に帰ってからやろうと思っていた紙版の作業、結局なにも手をつけず寝てしまったので、昼から猛烈に進めていく。明後日が本番なのにまだ入稿していないギリギリのスケジュールはこれまでで初めて。
しかもその前に文芸誌用の原稿作業をいいかげん提出しなくちゃいけなくなっていたから、頭が元気なうちは原稿作業をして、浸かれたら気分転換的に紙版をして、という。
何とかすべて終えて、諸々送信。明日は大事な打ち合わせとMOROHAさんとの二人会、明後日は週刊と、タフな日が続くなぁ。

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16日(火)
昼、広小路昼席。まだ頭の中にも台本らしきものが出来上がってないから時間が読めなくて怖かったけど、昨日の一之輔師匠の話が身に染みたから攻めようと「一人相撲」。開口一番の笑坊がまだ起こしきれていなかったから、ひとまず手堅いマクラで様子を見てから噺へ。始めの設定説明を昨日よりも短くしたけど、それでも一切笑いがないからここもこれから考えないといけない。大喜利部分はまだ安定せず、仕掛けたつもりの所がうまくハマらなかったりもするけど、思っていたよりも反応を頂けたから、これは収穫。この層でも受けるとなると頼りになるネタになってくれそう。終わりの方はやっぱり相変わらずの流れ。言葉固めてスラスラいけばまとまる気もするけど、もしかしたら今のサゲじゃない方向に進めた方がいいかも。ちょっと試したいサゲがあるから、今度はそっちを試してみよう。
終演後はすぐに外に出て原稿作業の続き。ひとまず終わりが見えたところでタイムアップ。渋谷へ移動。夜は実験落語neo。円丈師匠、小ゑん師匠、喬太郎師匠、三度さんという凄いメンツ。20分という持ち時間の制限と、開口一番であることと、後ろが関西弁の三度さんという諸々の条件から、「ぞおん」でなく「くじ悲喜」でなく「舌打たず」に入った。直前まで「くじ悲喜」と悩んだけど、会全体のバランスを考えて。入りはまずまず、で前半もちょっと苦戦しながら、でも気持ちよく進めていたけど、例の間を開けるところで一気にお客さんと距離が出来てしまって、後半はかなりしんどかった。とほほ。自分が起こしきれなかったから、後の三度さんも入りはかなり苦戦されているようだったけど、一回掴んでからはぐぐっと引き寄せて中盤以降は盤石な高座だった。やっぱり凄いなぁ。そしてその後の新作レジェンド達はもうドカンドカンの大爆発で、ひたすら袖で空気を体感させて頂いていた。終演後、牽制しながらも三度さんが誘ってくださって2人で飲みに。「師匠方がヤバかったですねぇ!」「僕たちももっと頑張らなあきませんね」という話から、ネタ作りの話などお笑いの話をみっちり。まさかこんな日が来るとはなぁ。そして、昨日の一之輔師匠に続き三度さんからもお笑いの大先輩としてありがたいお言葉を頂戴した。色々と考え方を変える必要が今の自分にはある。
地味に嬉しいのは、三度さん飲んだときに先輩だから、自分が奢れるということ。もちろん収入なんかは三度さんが圧倒的に上だろうし、そもそもの芸歴も圧倒的に上だけど、落語界のしきたりとして、自分が奢らせてもらえる、という。まさか飲みにいくと思っていなかったからよそ行き状態の財布じゃなかったから会計の段になってどきどきしたけど、ギリッギリ支払うことができて良かった。刺激的な一日だった。

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15日(月)
昼。ニューラクゴパラダイスの打ち合わせにアップリンクへ。すると、ちょうどこの日から七尾旅人さんの『兵士A』が劇場公開されるとのことで、その初日舞台挨拶を終えたばかりの旅人さんが会場から出てこられるところに遭遇してしまった。ぎゃー。映像を担当されたひらのりょうさんもいらしていた。
スタッフさんが取り次いでくださって初めてしっかり旅人さんとご挨拶させて頂いた。心臓ばくばく。勿体ないくらいありがたい言葉を掛けて頂いたり、「枝雀さんの落語のリズム感がめちゃくちゃヤバいですよね」というお話をしながら、少し演じられた枝雀師匠の落語を模したボイパみたいなものが、めちゃくちゃカッコイイ音楽になっていて感動したり、情緒がいたりきたりの数分間だった。最後には「思い詰めて死なないように気をつけてくださいね」と言われた。いやー、自分はそんなタマじゃないのになぁーと思いながら。
夜はシブラク、わさび兄さんのトリ回。開口一番、さてどうしましょうと不安もあったけど、思い切って相撲ネタへ。まだ流れすら固まっていないほとんどアドリブみたいなやり方になるから時間が読めず、ちょっと長めにマクラを振ったら、結果2分オーバーしてしまった。とほほ。後半手つかずでどうにもなっていないのと、時間ショートが怖くて導入が無駄に長いのは必ず修正するとして、大喜利部分はやっぱり大丈夫そう。構造がしっかりしているということだから、これは整理すれば頼りになるネタになりそう。
わさび兄さんは古典かと思ったら新作で、しかもDVDで見たことがある演目だったので嬉しかった。兄さんにしかできない仕組みがふんだんのネタだからこそ、観ると勉強になる。
終演後、みなさんと打ち上げに。わさび兄さんと飲みながらしっかり話すのは、僕がベロベロになってむちゃくちゃ傷つけてしまった以来だから、同じ過ちは絶対しないように集中しながら飲んだら、結構飲んだのにめちゃくちゃ冷静でいられた。最近はお酒をセーブされていたはずの一之輔師匠もガンガン飲んでくださって嬉しかったし、日本酒をグイグイいかれたろべえ兄さんはこの日一番酔われたヒーローだ。
途中、自分のある話をきっかけに、明らかに一之輔師匠の雰囲気が代わった瞬間があった。そこから結構な風圧でありがたいアドバイスをして頂いて、とてもありがたかった。自分の了見が違っていたと素直に思えたから、次から改めたい。結局3時頃まで飲ませて頂いた。刺激的すぎる一日。自分は幸せ者だ。

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14日(日)
父方と母方、二カ所のお墓参り。いつ頃からだろうか、実家に帰ってお墓参りに行かないと何だか気持ちがもぞもぞするようになった。まずは近所にある父方のお墓へ。自転車で昔から何度も通ってる道を通る。結構建物が入れ替わっていて、衝撃初めてCDを買った店も潰れてしまったよう。こちらのお寺さんは住職さんが卒塔婆?っていうのか、名前を書いてもらうやつをお願いしたら用意してくださるから、今回もお願いを。するとどうやら僕が落語家だと家族の誰かから知らされたようで、こないだの朝日新聞の記事を切り抜いて持ってくださっているのだった。やっぱ新聞の普及力はありがたいなぁ。その後、ちょっと南の方にある母方のお墓へ。こちらは何度行っても御住職とお会いできない。父方の方は何人かすでに参ってくださったようでお花とかがあったけど、母方の方はまだ何もなかったから近所の花やさんで買ってきて、飾る。大人になったもんだ。
夕方、帰ろうと思ったら指定席が満席で、グリーン車に乗る事に。でも、僕と同じような人がたくさんいたからあんまりグリーン感のしないグリーン車なのだった。痛い出費。

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13日(土)
元・立誠小学校で京都の吉笑#1。実家に帰るには中途半端な時間に着いたから、京都駅から歩いて会場まで向かう。途中に、ちょっとこれは良いですよ、というカフェを見つけてしまったからそこで少し作業を。良い場所を見つけてしまった。
関西、というかまず京都での会は定期的にやっていきたいと思っていて、特にこの会は置きに行かず東京での勉強会くらいの前のめりな気持ちでやろうと。『台本問題〜スポーツ編〜』と出来立ての『相撲ネタ』を。定番ネタじゃないからお客様の反応が読めなくて怖いけど、この会ではびびらずに攻めていきたい。
ゲストは長谷川健一さん。いやぁー当たり前だけど格好良かったなぁ。1回目だから色々やりにくいところもあっただろうけど、長谷川さんのパフォーマンスを見て、この会はこの方向性で行こうと決心できた。感謝。
終演後はスタッフさんと近所の串焼き屋さんで打ち上げ。酔っぱらいながら色々なお話をさせて頂いた。来月もやります!

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12日(金)
日本橋社会教育会館で「四の席」。太福兄さん、松之丞兄さん、ヤーレンズさんという協力なメンバー。落語家だからとトークのまとめを任される。芸人さんの前で結構タフな仕事だなぁと思いながら何とか仕事はできたかと。高座はくじ悲喜。開口一番だからマクラをふって空気を調整した方が良かったのだけど、それよりも袖にいるヤーレンズさんや、ヤーレンズさん目当てのお客様に一番見てもらいたいネタをやることにした。せっかく共演できる貴重な機会だから。
その後は皆さんの高座をひたすら勉強。当たり前だけど皆さんすごすぎてただただ感服。特に松之丞兄さんの高座は例によって空気感がえげつなかった。楽屋が同じだったからヤーレンズさんとたくさん話せて嬉しかった。でも、こういう若手の方がついに軒並み自分よりも年下になってしまった。お笑いのキャリアから計算したらもう13年目とかだもんな、自分も。全然若手じゃない。もっと頑張らにゃいかん。

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11日(木)
ゼミが終わって、久しぶりに心からのんびりできる一日。とか言うと買い物に行ったり遊びに行ったりするように思われがちだけど、結局こういう日が一番の作業日だったりする。プレッシャーない状態で好きな作業ができるから。ということで昼から喫茶店を三軒はしごしながら諸々の作業を。
夜は奮発して焼肉を食べに行った。初めて入った店の接客がなかなかの低クオリティーで、それがなぜか「立川流が好きっ!!」で話したこととかと結びついてしまって、ある思いがさらに堅固なものとなった。寸志さん目線のめちゃくちゃよくまとめられたレポートを読んだことも多いに関係する。やっぱり僕は全体をうまく調和することは苦手っぽい。だから自分ができる範囲で頑張ってみよう。

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10日(水)
『吉笑ゼミ。』当日。毎度のことだけど、アンケートのプリントアウトやチラシの折込なんかはどうせこの日がくるのは分かってるんだから事前にやっとけよ、と思うけど、過去の自分は当日の自分任せにしてしまう。
久しぶりのゼミ。ヒミツキチオブスクラップのスタッフさんはどうやら入れ替わりになられたようで、初めて会うスタッフさんたちと諸々の準備を。さぁ、どうなることかとドキドキしながら清野さんの講義を元に作った妄想相撲を題材にしたネタは、結構手応えあり。というか、これまでのゼミの中で一番バシっと決まった感じすらする。そして、関西弁の強さを再確認した一日。

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9日(火)
昨日のイベントのことを反芻している。仕方ないけど、やっぱり前に出たやつが一番得にはならないような仕組みになっているから、好きでやってるとは言えふと虚しくなったりするなぁ。でも自分がやらなきゃだめだよなぁ。とかずっと堂々巡り。
どうせ誰もやらないだろうから、と自分が点で終わらせずに線にするための作業を。いつか報われるのかなぁ。誰か見ているのかなぁ。とか思ってたら、昨日内緒でタツオさんがいらしていたようで、早速色々な感想をきかせて頂いた。あと、梅山さんからも色々とありがたい感想が届いた。やっぱり外圧が無いとこの状況を脱せなさそうというのは色々な人の考えを聞くたびに思う。
とりあえず、自分は自分ができる範囲の方法で、でもそれについては最大限の熱量で頑張ろうと思った。

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8日(月)
新宿ロフトプラスワンで『立川流が好きっ!!』。詳しくは別の投稿で書いたから、そっちを読んでもらうとして、何より、大勢のお客様に集まって頂けたのがとても嬉しかったのだった。立川流、まだまだ愛されてる!
腹割ってぶつかる分、いつも以上に軋轢が生じるし、僕自身やりたいようにやっているようでいて、結構嫌な思いをしたりもするけど、少しずつでもそういうネガティブな要素を引き受けるつもりでやっていかないと今と何ら変わっていかないのだと思う。そこまでして変える必要があるかと聞かれたら正解は分からないけど、少なくとも自分は変えたいと思ってしまうのだから、やるしかない。
向き不向きがあって、僕なんかはまずことを起こしてまわりを煽動することがたぶん他の人よりも得意だろうから、ひとまずそういう役割をした。まとめるのが得意な人だったり、対外的に交渉するのが得意な人だったり、色々な仲間がいるから、そういう部分は任せていきたい。
後は、平場での振る舞い。そうとう自信がついた。WOWOWぷらすとなんかで経験を積ませてもらっている分、普段そういう活動をしていない方と比べると少しはアドバンテージがあるみたい。

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7日(日)
昼。日経電子版のまくら投げを仕上げて送信。『忘れられない味』というお題で、例によって好き勝手に書かせてもらった。切り口を考えてから書き始めたから途中までは想定通り進んでいったんだけど、ラストのクダリは思いもよらない方向に勝手に話が転がっていったのだった。夏だからか、ちょっとエモい感じのラストになった。水曜更新なのでぜひ。
その後、あるインタビュー原稿の直しを。話した内容をライターの方がまとめてくださった原稿が落語家っぽい口調に変換されていて、(するってぇと補正と僕は呼んでいる)先方からしたらその方が落語家というキャラが映えると考えてくださった結果だと思うけど、やっぱり自分の口調だと思うとむずがゆかったので、自分の話し言葉に直させてもらって、加えて内容もわりとシンプルな方向に手入れをさせて頂いた。その上で、最後のオチだけもう少し遊んでもらいたい、という新たな要求があって、うーんと頭をひねることに。現在落語論の時もそうだったけど、僕の中では色々考えた結果を書いて提出しているから、ある部分を変えるように指示されても前からの流れとかがもう固まってしまっているから結構難しい作業で、今回もどうしても現行の形が一番しっくりくる気がしてしまって結構難航したのだった。最終的に良いか悪いか全く判断できないけど、ひとまず別の形に着地することができたからそれを送信して一段落。
その後は散歩をしながら古典Aの稽古。このネタは自分流じゃなくてお手本のコピーだけを目標にしているから、全然進まなくてつらい。自分の喋りいいテンポじゃない間で話すから見本を聴いては諳んじて、少しずつ身体に入れる作業。まだ4分くらいまでしか進んでいない。

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6日(土)
連雀亭で週刊キッショウ。小はだ君の高座を笑坊に見せたかったから、仕事は無いけど笑坊も呼んだ。僕とか笑二みたいに明確にやりたいことがハッキリしていたら談笑一門はとても良い環境だけど、そういう明確な思いがない場合は超放任スタイルの談笑一門で自分らしさを見つけていくのは難しいと思っていて、だからこういう方向もあるのだというのを感じてもらいたくて小はだ君と会わせることに。
聞いたら二人とも同い年で、入門したのも数ヶ月しか差がなかったとのことで、より比較対象になりやすいんじゃないかと思った。とまぁ後輩のことを考える前に自分のことをちゃんとやらなきゃなーという1日。

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5日(金)
道楽亭のお祭り的なイベントに出演させて頂いた。道楽亭さんはある時から独演会しか出ないようになったから、複数人の会は久しぶり。べ瓶兄さん、貞寿姉さん、鯉白さんというメンバー。
貞寿姉さんは連雀亭などで何度もお会いしているけど、べ瓶兄さんと鯉白さんはほぼ初めまして。
高座は粗粗茶をやったけど、空気を作りきることができなくて、とほほ。大勢のお客様が残ってくださった打ち上げで沢山飲んだあと、鯉白さんと2次会、3次会、4次会へと。いつもよりはきちんとした飲み方だったけど、4次会のバーで隣のお客さんと何かゴチャゴチャしてしまった気もする。楽しい夜だったなぁ。

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4日(木)
iki-baで清野さんとゼミの打ち合わせ。と言っても、ゼミは特に打ち合わせることが無いイベントなので、機材のことなどをいくつか決めて後はただお喋りを。フリーアナウンサーで、しかもこれからは少しパフォーマー的な動き方をされようと考えられている清野さんは、落語家と何にも違わないのだった。自分で活動していくことのメリットとか大変さについて色々と話し込んでしまった。年齢は上だし大先輩だけど、物腰が柔らかいからか油断をしたら連れみたいな気持ちで喋ってしまう。ゼミの本番がますます楽しみに。

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3日(水)
朝、渋谷で秋頃発表される企画の撮影。初めて自分以外の出演者の方とご一緒させて頂いた。若手のライブシーンで最先端の漫才師とコント師の方と一緒で緊張した。でもキャリアとしては自分の方が上という、年をとったなぁというのを痛感させられた1日。自分の力の無さを痛感しつつ、必死で撮影をこなしたのだった。若手芸人さんのハングリーさをもう一度思い出さないといけない気がしている。最近は楽をし過ぎている。
夜、日暮里寄席。何となく戦いたくなって、寄席的な場で初めてくじ悲喜を。普通にやったら30分近いネタを色々はしょって20分にまとめてやってみた。結果、23分と3分こぼしてしまったし、また、じっくりやるから面白くなるやりとりを早くしたことでそこまで良さを出し切れずと惨敗の結果に。それでもネタの力はしっかりしているから要所要所はちゃんと反応して頂けて少しだけ救われた。
夜中、笑二と元笑笑と軽く飲んだ。

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2日(火)
お誘い頂いて、「エミアビのはじまりとはじまり」という映画の試写へ。試写会に呼んでもらえるのは昔の自分からしたら夢見たいな状況だから、めちゃくちゃありがたい。でも、せっかくお誘い頂いているのに、行かないやつも多いから、もっと表に出て行く習慣をつけないとなぁと。特に何をするわけでもないのに、近所の喫茶店とかで
ぼーっとするのが好きで、そういうのに時間を使い過ぎている気がする。動け動け。
映画は漫才師が主人公のちょっと不思議な雰囲気の作品だった。何カ所かだけ急にめちゃくちゃファンタジックな演出になるシーンがあって、その唐突さにビックリさせられた。

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1日(月)
笑点特大号の収録。前回、なかなかうまく働くことができなかったから、それでもまた呼んでもらえたのはひたすら嬉しい。前回の反省点から、色々と振る舞いを変えることはできたけど、それでもやっぱりまだ慣れない現場で、とくに1本目は空気感を合わせるのが難しかった。ようやく2本目はひとまず居場所が見つけられたけど、もっともっと働けるようにならないとなぁ。
笑点特大号は収録後にスタッフさんと演者との打ち上げがあるんだけど、前回は初参加ということもあって打ち上げもなかなかうまく立ち振る舞うことができなかったのだった。でも今回は少しずついろいろな話をさせてもらえて、スタッフさんのことも色々分かってきたし、自分のことも分かってもらえた気がする。
自分にとっては特に苦手なジャンルの仕事だけど、だからこそめちゃくちゃ勉強になるし、ここでうまく働けるようになったら、今より武器が増えるはずだから、また呼んでもらえたなら頑張りたい。
posted by kisshou at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月11日

8/10『吉笑ゼミ。』

第6回『吉笑ゼミ。』無事に終わりました。
ご来場頂いた皆様、ありがとうございます!

今回は「実況」がテーマでした。実況って考えてみると不思議なシステムです。みんな同じ景色を見ているのに、それを実況する人の伝え方で、違った風に見えてくる。野球場で観戦しながら同時にラジオ中継を聞いたら目の前の情報以上のことが知れて、(打者の打撃成績だったり、自分からは死角になっているベンチの様子だったり)それはまさに拡張現実だと思うのです。
そういう意味では1つの現実を切り取り方次第で色々な目線を提示できる実況も拡張現実だろうと。だとすれば第5回のゲスト講師だった川田十夢さんから今回の清野茂樹さんへの流れは結構面白いものになる気がしました。

清野さんの架空実況(以前行われたプロレスの試合実況を再現するもの)を聞いていて、確かに絵が浮かんでくる感覚を味わうことができました。そして何より語り口がやっぱり凄くて、聞きやすい。うまいなぁとただただ感心しました。
そんな中で、これをどうネタ化しようと考えて、江戸時代、相撲が好きすぎるけど自分は見に行くことができないから部下に代わりに見に行かせてその取り組みの様子を喋ってもらう旦那、という設定を思いつきました。そしてその相撲実況の技術が発達するにつれて段々生で相撲を観るよりも相撲実況を聞く方が面白くなってきて、最終的には生の相撲よりも相撲実況の方が人気になる、というパッケージまで見えたから、ひとまずネタとしては骨格がしっかりしている分、やりやすいだろうと。
後はおかずを入れていくだけだから、残り時間でいくつかパターンを出して細かい名前とかを決めていって、そして、これは大阪弁の方が面白くなりそうだから、大阪の店を舞台の中心にしました。
結果「吉笑ゼミ。」で作ったネタの中では一番良いものになった気がします。実況をテーマにする必然性だけ見つかれば、あとはボケの羅列がメインのネタだから整理したら普段から使えるネタになりそうです。よかったー。

アフタートークで清野さんから『実感放送』というものについて教えて頂き、このシンクロ感がゼミの面白さだよなぁと思いました。
昔のオリンピック、ラジオ中継で競技場から実況できなかったから、まずは実況者が競技を観て終わると同時に近くの実況席に駆け込んでそこからあたかもリアルタイムで試合が行われているみたいに自分の実感を頼りに中継されたんだそうです。まさに僕が作ったネタの核がこういうことでした。
このやり方だと例えば100メートルの中継のはずなのに1分くらいかけることも可能だし、もっと言ったら100メートル走を2時間くらいかけて伝えることもできるのです。
日経の連載でもそうですけど、最近は「やっぱり幻想だよなぁ」と思っていることもあって、そういう仕組みにとても興味があるから、思いがけずワクワクしました。こういう意外な出会いがあるのがゼミの良いところです。

次の「吉笑ゼミ。」本公演は未定ですが、その前、秋頃に外部からの依頼で開催することになりそうです。ゼミは特に大事にしていきたいイベントです。
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2016年08月09日

8/8『立川流が好きっ!!』

ロフトプラスワンでのトークイベント『立川流が好きっ!!』無事に終了しました。ご来場頂いた皆様、ありがとうございます!

今回、内容が決まったのが遅かったこともあってウェブの告知だけだったから、動員面でめちゃくちゃ不安がありました。「立川流がヤバい」という話をするイベントの動員が少なかったら、そもそもそれ自体がヤバいだろうと。
それがフタを開けて見れば平日夜にも関わらず大入り満員で、お店の方も驚いておられました。普段から各演者を応援してくださっているお客様や、立川流を好きでいてくださっているお客様が集まってくださったことが一番の理由だと思っています。本当にありがとうございます。

お客様のおかげで興行としてはひとまず大成功となったわけですが、イベントとしても僕自身は面白いものにできた気がしています。
両端の僕と志ら乃兄さんがバーっと喋って軸を作って、真ん中のこはる姉さんと志の太郎兄さんが要所でポイントを取ってくださって、談吉兄さんはムードメーカーとして、寸志さんは全体のバランスを整えてもらってと、座組や席順が思っていた通りうまく機能したなぁと思っています。そしてこういう場での振る舞い方はWOWOWぷらすとで学ばしてもらったことがとても役立っています。

こちらが問い立てをして順番に回答していってという形でなく、自由によーいどんでクロストークする形にしたから、それぞれの発言数に差が出てしまいましたが、それは仕方ないと思っています。昨日のイベントに関してはどうしても言いたいと思えることがある人こそが発言できる仕組みだったから。


「ホームページがない」というのが一番分かりやすい例ですが、昨日あがった問題のいくつかは立川流全体について統治する「事務局」のようなものがあれば解決できるものだと思っています。いまは、談志役場と立川企画がケースバイケースで必要な時にそういう事務業務を代行してくださっていますが、そもそもどちらも個人事務所だったりイベント制作会社だったり別の業務が根底にあるから、ただ立川流のことだけ、立川流をよりよくすることだけを考える機関を設置するだけで、いまより随分、状況は改善される気がしています。
ただその一方で、そういう「事務局」のようなもの機関を設置することがとてつもなく難しいことだとも把握しています。
思えば家元が亡くなられてから開催された一門の寄合で、毎回立川流をどのような形で存続していくか、ということについて話してきました。「事務局」を作って全体を統治するルールを決めて、落語協会や落語芸術協会のような団体にするのか、そうじゃなくて各一門が緩やかに集まる親睦団体のようなものにするのか。
いずれにせよ、それぞれの立場や事情や考えが複雑に絡み合うからいつも結論は出ず「また今度あって決めよう」と先延ばしになり続けています。「とにかく孫弟子も含めて全員で集まる機会を今度はもっと密にしていこうよ」と話しがまとまったのに、半年以上経った今でもそれに続く寄合が拓かれてすらいません。

誰か任せにすると、どうしても実現できなくなると思ったから、今回のイベントは自分が最前線に立って、自分がやりたいようにやらせてもらいました。立川流全体として動けば、そこに呼ばれている人と呼ばれていない人が存在すること自体がおかしいし、また色々な方向から色々なことを言われる可能性も簡単に想像できるから、ひとまず自分が中心になって、自分の好きな人を集めることにしました。
その上で、やっぱり本当は自分じゃなくて、誰か第三者が中心にいて、僕含めたみんながフラットな立ち位置でお互いいいたいことを言う環境の方が健全だよなぁと思いました。普段、一人一人が独自に活動している我々だからこそ、自分たちだけでまとまることなどできないと思いました。そこには何かしらの外的要因が必要だと思います。

イベント中に飲み会や部活動と、色々な言い方がされていましたが、立川流全体を統括する事務局の設置は無理難題だとしても、せめて若手レベルだったり、もっと小さく局地的な範囲でもいいから、繋がれる方法はないのか。それが難しくても、せめて定期的に集まってお互いの考えを話しあう場くらいはあるべきだろう。
昨夜の話をうけて、自分の中で少し具体的に考え始めることができそうです。

そしてその前に、後輩を集めて「家元」や「立川流」、もっと言えば「落語」をより好きになることを目的にした、立川流内のオチケンを作ろうと思っています。
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2016年08月04日

『立川流が好きっ!!』について

8月8日に新宿ロフトプラスワンで『立川流が好きっ!!』というトークイベントを開催することになった。元々は「『現在落語論』の出版記念イベントをやりませんか?」という形でオファーを頂いたのだけど、すでに出版してから時間が経っていたし、色々な形で出版記念イベントをやったこともあって、何となく話はたち切れになった。

『現在落語論』は元々『水道橋博士のメルマ旬報』というメールマガジンで連載していた。単行本化するにあたって、書いていた文章も全部書き直したし、結果的に一番メインの内容になった「方法論として落語を捉える」という第2章の切り口は連載中には思いついていなかったものだから、随分連載とはかけ離れた内容になったけど。

単行本が発売された以降ももちろんメールマガジンの連載は続いていて、しばらくは出版に際してのあれこれ、感じたことだったり出来事だったり、執筆中の裏話だったりを書いていたのだけど、それも一段落してきて、そろそろ連載の内容を改めて考えないとなぁと思い始めていた。
ちょうどその時、メルマ旬報自体も色々なテコ入れをされることになったのでその流れに乗る形で連載のタイトルを『現在落語論〜落語立川流2016〜』と変えることにした。

少し前から、立川流について思うところがあった。
それは「立川流ってちょっとヤバいんじゃない?」ということ。
ここでの「ヤバい」は良い意味での「ヤバい」じゃなくて、文字通り悪い意味での「ヤバい」。
入門してまだ6年目の僕だけど、明らかに僕が入門した頃の立川流と比べて今の立川流の状態は良くないと実感していて、またこの流れがこのままだとしばらくの間止まる事が無さそうだとも感じられる。
その全ての原因はただ1つ「家元が亡くなられた」ということだ。
家元という存在が唯一の求心力だった立川流において、その家元が亡くなってしまった以上、色々な問題が生じてしまうのは至極まっとうなことだろう。

思えば2011年〜2012年の春にかけて。すなわち家元が亡くなられた頃。
談笑を含めた何人かの師匠方が公の場で「今後、立川流がどうなるか分からない」「立川流はいずれ空中分解するだろう」などとおっしゃっていた。
その時、1年半というあり得ないスピードで二ツ目昇進が決まり、秋には昇進記念の会として国立演芸場での独演会が決まっていて、すでに色々な会からオファーを受けていた僕には、正直あまりピンときていなかった。これから先の自分がどうなるのか、ワクワク感しかなかったし、その進む先はあまりにも輝いて見えた。
それから4年経った2016年。いま、僕もありありと立川流が孕んだ危うさについて実感を抱くことができている。ちょっと状態が良くないぞ、これはと。

元々、入門した直後から従来とは違う方向性を意識していたし、またそれを公に強調してきたこともあって、僕は立川流という「全体」とは係わり合いのない自分由来の動き方でもって、自分の場を確保しようと考えていた。そして、そのおかげで現時点での自分はわりかし恵まれたポジションにいることができているように思う。
そして今後もこの方向性でのるかそるかの勝負をしていくしかないのだろうけど、一方でこのまま無関係を装って明らかに悪い状態に進みつつある立川流をただ見過ごしていくわけにもいかないなと思った。やっぱり僕は立川流が好きなのだ。


方向性を変えてからのメールマガジンの連載は今で7回目。
立川流がヤバいと僕が思うその理由について色々と書いている段階だ。
自分がそういうバランス感覚が欠如した人間だということや、メールマガジンという閉ざされた環境だということもあって、正直結構踏み込んで思う所を書いている。もちろん自分にとって致命傷になりそうなことについては濁して書いたりそもそも書かないようにしているけど、それでも結構思い切って色々好き勝手に書かしてもらっている。その具体的な内容についてはぜひメルマ旬報を購読してもらえればと思うし、少なくともブログという開かれた環境ではそこまで公開しきれない。言葉尻だけ捉えて叩かれたりするのは嫌だから。

いざ書き始めてみると、思っていた以上に立川流がヤバい理由が浮かんできて驚いた。あれもヤバい、これもヤバい。至る所にヤバい理由が転がっていた。
それこそ最新回では7月になってから実感した立川流のヤバさを2つも書いたりした。そしてこれからもしばらくはヤバい点を挙げていく連載が続くことになると思っている。
ただ僕としては別に立川流のネガティブキャンペーンをしたい訳じゃないし、また立川流はこれだけヤバいから自分は自分で好き勝手にやっていく、みたいな宣言をしたい訳でもない。好きな立川流を、少しでも良くしたいのだ。
だから連載ではヤバい点を挙げられるだけ挙げたあとに、1つ1つその改善案を自分なりに考えていこうと思っている。そこまでやってようやく『現在落語論〜落語立川流2016〜』は終わりを迎えるのだろう。


連載を初めて、以前よりも意図的に立川流について考える時間を増やした。
だから沢山ヤバい点が見えてきてしまうけど、その根底に流れている一番ヤバい点は「ヤバいと気付いているのに、誰も何もしようとせずただ傍観している」ことだ。
僕が思うようなことを、たぶんみんなも感じているけどそれを口に出そうとすらしないし、当然自分が動いてより良くしようということもあり得ない。
突き詰めればそれぞれが個人商売だし、わざわざ自分が面倒な矢面に立ちたくないと思うし、そもそもキャリア的に何かしらアクションすることすら難しかったりするし、と容易にその理由は考えつく。
でもやっぱり、良くないと思っていることをひたすら見過ごして、このままもっとヤバい渦中に突入していったり、自分だけが何とか良い流れに舵を切ろうとすることは健全じゃない気がする。

だから、今回僕と同じように危うさを感じていて、なおかつただ傍観するだけじゃなくて何とかしようともがける、もがこうと思える先輩後輩と立川流について話す場を設けることにした。


出演者はまず僕、『立川吉笑』。一応MCという立ち位置でまずは自分が流れを作って行ければと思っている。
そして『立川志ら乃』。兄さんは真打だし本当はこういう企画に出てこなくて良いようなランクの方のはずなのに、今、立川流の若手の中で一番アグレッシブに戦って、もがいて、何とかしようとされている方なので出演をお願いすることにした。
続いて『立川こはる』。いまとなっては談春一門、唯一の弟子。独特の環境で日々修行をされている姉さんだからこそ見えている景色が必ずあるはずで、そんな話を聞かせてもらいたいなぁと思ったのと、後は立川流の二ツ目で現状一番売れてる方だと思うので、その立場からの話も聞かせてもらいたい。
続いて『立川談吉』。今は左談次師匠の預かりですが、元は談志師匠最後の弟子。肌感覚で正解を選ぶことができる希有な方と僕は思っていて、たぶんこの日も何となくのようなニュアンスなのにズバッと本質に切り込む話をしてくださるはず。
そして『立川志の太郎』。僕とほぼ同期の兄さん。談春一門同様、志の輔一門も立川流の中で独自の空気が流れていて、そこで修行をされてきたからこそ見えるものについて話してもらいたいのと、実は肚にめちゃくちゃ熱いものを秘めておられるから、そこをどれだけ引っぱり出せるかが僕の仕事だと思っている。ほぼ同じタイミングで入門したのに僕は先に二ツ目に昇進して好き勝手に活動しまくっていて、そんな中、しっかり前座期間を過ごしてようやく去年二ツ目になられた兄さんと、その修行の方法の差の良し悪しなんかについても話せるかと。
最後に『立川寸志』。たぶんもう50歳を超えている高齢の後輩。これからの立川流について話すときに高齢の寸志さんはあまりマッチしない気がするかもしれませんが、これが実はそうじゃなくて、とても熱くアグレッシブな後輩なんです。というか、先が短い自覚があるから今を完全燃焼しているのかもしれません(笑)。年の差を感じさせないくらい熱い上に、元々出版社で編集の仕事をされていたくらいなので企画を考える力は図抜けています。たぶん一番建設的な話をしてくれるのは、この寸志さんのはず。


と、こんなメンバーで「それぞれが感じている立川流の問題点」や「その改善方法」。「各一門の現状」や「これからの立川流について」なんかについて喋っていければと思っている。
もちろんそれぞれの置かれた立場があるから、全部洗いざらい喋ることはありえないけど、それでも他の機会ではあり得ないくらいには踏み込んだ話をしたいし、そうでないと意味がないとも感じている。

ご来場、お待ちしております。

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8日(月)19時30分〜
『立川流が好きっ!!』
@新宿・ロフトプラスワン
予約2000円(飲食代別)
MC:立川吉笑
出演:立川志ら乃、立川こはる、立川談吉、立川志の太郎、立川寸志

詳細、ご予約はこちら



posted by kisshou at 15:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする