2017年04月07日

『ソーゾーシー』について。

 昇々兄さん、鯉八兄さん、太福兄さんと新しいイベントを立ち上げることになった。

 ことの発端は去年の11月くらいだったと思う。週刊キッショウという、50週間連続で自主企画をやるという無謀な取り組みに挑戦していた僕は、その一環として先輩方をゲストにお招きした会をやることになった。
 特に昇進したての頃、少し斜に構えたスタイルで活動していた僕は仕事のほとんどが独演会で、誰かとの二人会というものをほとんどやってこなかった。自主的にそう振る舞ったこともあるけど、確かに先輩からしたら吉笑は呼び難いというのも今では分かる。
 僕が定期的に二人会をやらせて頂いているのは弟弟子の笑二以外にはらくごカフェで宮治兄さんと年に4回くらい、鯉八兄さんとアップリンクで年6回くらいという2公演くらいのものだった。お二人とは持っている武器が違うし、お二人ともえげつないレベルの先輩だから刺激にもなるし、毎回良い体験をさせて頂いていた。

 忙しい兄さん方も定期的にじゃなくて、一回だけだったらオファーしたら出てくださるのじゃないかと思って、二人会をやったことがなくて、なおかつ自分に無いモノを持ってらっしゃる方をお呼びすることにした。その中の一人が昇々兄さんだった。


 シブラクの楽屋なんかで顔をあわせることはあるし、若手で新作を積極的にやっている同志色々な現場で一緒になってもおかしくないけど、なぜか仕事がかぶることがほとんどなくて、というか一緒の会に出たことが一回あるかないかくらいの関係性だった。
 ゲスト出演を快諾してくださった兄さんと初めて楽屋で色々とお話させて頂いた。シャイな一面をお持ちの兄さんだから、圧倒的に後輩の僕にもかなり気を使いながら色々と話してくださっているうちに「何か一緒に会をやりましょうよ」ということになった。
 それがこの会の始まり。

 これまでは、一人でやりたいように動いていくことを大事にしていた僕も、色々考えていたタイミングだったり、単純に気持ちが弱っていたこともあったのだろうけど、その時はすんなりと何か一緒にやらせて頂きたいと思った。そしてすぐに浮かんだのが、大先輩方のとある会。(まぁSWAのこと)

 二人だけよりかはもう少し人数がいた方がいい。
 新作だけの会がいい。
 誰かいる?
 
 開演前と、仲入り中、終演後着替えをする間というわずかな時間だけで、どんどん話が進んでいった。真っ先に鯉八兄さんの名前が挙がって、(そりゃ現在の落語界で新作に特化した会をやろうと思ったら絶対に欠かせない存在だから)、せめてもう一人はいた方が形として納まりがいいということになって、何人か候補を探ることになった。
 それから数日後にダメ元で太福兄さんを誘ってみようということになって、結果的には太福兄さんも参加してくださることになった。太福兄さんとはシブラクの新作の会でみんな一緒になったことがあるし、作られるネタの面白さと同時代性の高さ、そしてお人柄も含めて何ら異存は無かった。そして、この4人で会をやることになった。


 一連の準備をしている時に驚いたのは昇々兄さんの熱量の高さとフットワークの軽さ。楽屋で喋ったあの瞬間から気付いたら方々に連絡し始め、逐一、進捗の報告がくるようになった。会場探しの段になって、帯に短したすきに長し、なかなかしっくりする会場が決まらず僕が首を縦に振らない間も、色々な会場を調べては「ここはどう?」「ここは?」といくつも提案してくださった。
 今回やらせて頂く赤坂レッドシアターを提案してくださったのも昇々兄さん。素敵な劇場というのは知っているけど、人気のある場所だから今から年内で借りることなんかできるわけないと思っていたけど、直接問い合わせ、交渉していくうちに数日だけ貸して頂ける運びになった。
 「さぁ会の詳細を決めよう」「現場の下見に行こう」その都度兄さんが声がけしてくださり、どんどん企画が進んでいく。そして、会のタイトルを決めるとき、真っ正面からえげつない熱量で自分がやりたいと思っていることを語ってくださる。
 もともと僕もどちらかと言えば、そういうともすればイタいと言われたりする人間で、煽動的に振る舞い、ガンガンせめて行く方だけど、上には上がいると思った。そして、兄さんの今のとてつもない勢いの要因を垣間みた気がした。


 さてさて。
 凄腕の先輩方3人との会だから、ひとまず楽しいことは間違いないと思う。
 その上で、さらにその先。点ではなくて線で見たくなるようなそんな会にできるかどうかが今回の勝負だと思っている。

 お時間ございましたらぜひ目撃しにいらしてください。
 ご来場お待ちしております!

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11日(火)19時30分〜
『ソーゾーシー』
@赤坂・レッドシアター
予約2500円
出演:春風亭昇々・瀧川鯉八・玉川太福・立川吉笑

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posted by kisshou at 18:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする