2016年07月31日

2016年7月

31日(日)
朝。思っていたよりは軽かったけど、当然二日酔い。ゆっくり起きて、チェックアウトギリギリまでホテルにいて、そのまま東京に帰った。ふう丈さんは寄席があったようでちゃんと早くに起きて一人帰られたよう。凄いなぁ。東京について都知事選へ。今回は誰に投票するかめちゃくちゃ難しかったなぁ。結局決めきれずに、何となくで投票してしまった。あぁ7月が終わってしまった。
紙版週刊キッショウの日記欄を書きやすいようにと、こういう感じのテイストで書き始めて3ヵ月とかだけど、ちょっとまたやり方を変えようかなぁと。本当はブログなんか書かなくてもいいんだろうけど、まだ自分クラスだと落語だけじゃなくて自分の全部を一生懸命伝えて、一人でも多くの方に応援して頂けるようにならないといけないとも思うので、しばらくは続けるんだろう。もっともっと売れたいなぁ。

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30日(土)
金沢での大天どんフェスに呼んで頂いたので朝から移動。一本早い新幹線に乗って、向こうで回転寿司を食べようと閃いて実行した。値段が特別安いということは無かったけど、何しろ美味しかった。もちろんのどぐろも食べた。うまい〜。
主役の天どん師匠以外にも、喬太郎師、白鳥師、白酒師、龍玉師という協会の師匠方と普段はほとんどご一緒できない師匠方と同じ会に出演できて幸せものだった。花道があるような立派な芝居小屋だということもあり、開口一番の僕は天どん師匠のオープニングトーク終わりに回り舞台で登場させて頂いた。初体験。
長めに時間を頂いたけど、あと5分くらい必要だったから、やりたかったくじ悲喜を諦めて、ぞおんへ。もしかしたら師匠方が楽屋で聞かれているかもしれないと思うとドキドキしたけど、いつも通り楽しくできた。出番後はひたすら袖で師匠方の高座を勉強させて頂いた。あと、なぜか舞台袖からだと近くにあるポケモンのジムと繋ぐことができたから、ときどき触っているうちに、なぜかジムリーダーになれてしまった。東京ですらなったことないのに。
打ち上げ1次会は主催者さんとスタッフさんと出演者で。ちょうど花火大会の日だったらしく綺麗な花火がたくさん見られた。2次会は天どん師匠のお客様と。初めて流しそうめんを経験した。その後さらに3次会まで連れていって頂き、それでもめちゃくちゃ遅くは無い時間にお開き。たくさん酔ったけど、それ以上に手伝いにきてくださっていたふう丈さんが見事な酔いっぷりでこの日は完全に負けてしまった。
楽しかったなぁ。

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29日(金)
この2日間、早起きしている。まぁ早く寝ているから早く起きるのは当たり前だけど。というわけで、さっそくシン・ゴジラを観に。いやぁ、面白かったなぁ!
映画をほとんど観なかった僕は当然ゴジラシリーズを観たことが無かったのだけど、WOWOWぷらすとで『モスラ対ゴジラ特集』をやったおかげで「庵野さんの作品」ということ以上にこの作品を楽しみにすることができた。ど素人の意見なので詳しい人からしたら無茶苦茶なことを言ってるかもしれないけど、僕がゴジラシリーズを良いなぁと思えた流れを書いておこう。
まずは一番最初の「ゴジラ」を観るべき。確か1950年代に公開された作品で白黒。これが「普通に」面白くて驚いた。僕でも知ってたあのテーマ曲が流れる瞬間なんかとてもグッときた。そしてゴジラ、普通に怖い。そのあと「モスラ対ゴジラ」を観て欲しい。いくつかリメイクされてるけど、一番古いやつ。確かシリーズ3作目とかくらいだった気がする。
「モスラ対ゴジラ」はカラー作品で、しかも画角がとても横長の東宝スコープっていう名前だったっけかな、とにかく当時最先端の映像技術を使った作品だったらしい。で、そんなカラーで横長の画角をフルに活かしきれるものとして蛾をベースにしたモスラが生まれたとのこと。キラキラした鱗粉はカラーでこそ映えるし、蛾が飛んでる姿は横長だから画面いっぱいに映せるからだったりと。この話、僕はとてもグッときました。
で、もう1本だけ観て欲しいのがあってそれは「ゴジラvsモスラ」。タイトルはうろ覚えだけど、90年代にリメイクされたバージョン。別所哲也さんが主演だったはず。これは「モスラ対ゴジラ」のリメイクだから大筋は同じなんだけど、決定的に違う点がある。平成版は環境問題が物語の根底にあるけど、昔のやつは全然そんなことはなくて、確か宅地開発とかの問題がベースだったはず。つまりゴジラシリーズは、ゴジラなどの戦いを通して、その時代時代の問題を描くのが本当の目的だということ。ただ怪獣が暴れ回る子供向け作品なんじゃなくて、社会的なメッセージが多分に含まれている。そもそも最初のゴジラは戦後に作られたことだけあって第二次世界大戦というものが大きく反映されている。核とか。
さぁそんな前提を知ってしまったらシン・ゴジラ楽しみでしかないじゃないですか。この時代にゴジラを撮る意味。そこに込めるメッセージってなんだろう。どう考えても原発や震災は避けて通れないはず。しかもそれを庵野さんが撮るであれば容赦なくヒリヒリした描写になるはず、一体どういう切り口なんだろう?とワクワクしていた公開前。
そしてどうだったかはぜひ観てください。なるほどそこを切り取るか、と始まってすぐに膝を打った。そして登場したゴジラが怖い!!とある方法のおかげで最初のゴジラを観た観客が感じたのと同じ種類の恐怖を体感できた気がする。真ん中で大迫力のシーンがあって、そこから後半に向かって物語を収束していく、そして最後はちゃんと希望を持たせた終わらせ方。もっと絶望を描いて欲しい気がするのも分かるけど、僕は今回の形でバッチリだと思った。ちゃんと大衆向けにバランスが考えられていた。
などと、珍しく映画の話を。
そうそう映画を観る前に色々と考えていて、ちょっと動き方を変えようと大きな決断をしたのだった。

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28日(木)
朝、諸々事務作用を済ます。暑いなぁ、完全に夏になったなぁとか思っていたら梅雨明けしたとのこと。夏だ〜。夜は談笑一門会。クイツキで『台本問題〜スポーツ編』を。神保町花月でのイベント用に持ち時間15分でできるように作った形で、特にxのくだりはこの形が一番しっくりきていると思う。だからそこは安定してウケるんだけど、だんだん尻すぼみになってしまうのが欠点。この日も案の定真ん中が一番ウケてだんだん落ちていく感じに。受付をしながら色々考えていたら打開策らしきものが浮かんだからちょっと近々試してみようと思っている。
打ち上げ。昨日笑坊に言ったことをおかみさんがおっしゃっていてホッとした。だよなぁと。
高円寺で軽く笑二と飲んで帰宅。明日はシン・ゴジラを観に行かなきゃ。

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27日(水)
昼、秋から始まることになるかもしれない自分にとってはちょっと大きな案件の初打ち合わせ。赤坂へ。見られる仕事だから、珍しくおめかしして家を出る。と言ってもコンタクトにしてちょっとワックスで髪の毛を整えるだけだけど。初めて会うスタッフさんの前でちょっとした雑談を。ありがたい事に自分のことをちょっと過大評価して頂いているみたいで、何とか貢献できればなぁと思った。どうやら実現の方向に向かって動き始めたみたい。
夜はiki-baで週刊キッショウ。これまでで一番少ない予約数で、いよいよ50週連続イベントの洗礼をくらう日がくるか、とか思いながら会場についたらなぜか以前まであった座布団が無くなっていたとのことで、仕方が無いからちょっとした布切れみたいなモノを座布団代わりにすることに。これだとさすがにみっちり落語をやるのはつらいから、結果笑坊と僕とが一席ずつやって後半は二人でトークをすることに。普段からマクラで他所では言えないことを言っている会だから、トークコーナーとしてはよっぽど踏み込まなきゃなぁと思って、あまりお客さんには見せない部分を開放してみた。引かれたかもしれない。めちゃくちゃ冷たい目でダメだしポイントを積み上げていくからめちゃくちゃ嫌な奴みたいに見えるだろうけど、というか実際に嫌な奴ではあるのだろうけど、同じ味方を常々自分自身にもしていることは分かってもらいたいなぁ。誰かに言ってることはひっくり返って自分に言ってることでもあるのです。だからこの日も喋りながら自分がヒリヒリしたもんなぁ。
店に残ってらしたお客様と一緒に軽く飲んだ。打ち上げでは気兼ねなく言いたいことをいいまくった。笑坊凹んだかなぁ。その後、飲み直そうと新宿に移動して居酒屋へ。入ってすぐに隣の席にジムオルークさんと山本達久さんご一行がおられることに気付く。すると笑坊がジムさんのサインが欲しいと言い出して、実際タイミングを見計らってiPodにサインしてもらってた。ジムさん、気さくな方だったなぁ。

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26日(火)
WOWOWぷらすと配信日。夏のトレーラー特集。東さんと二人、松崎健夫さんと中井圭さんにこの夏のオススメ映画をたくさん教えて頂いた。新作が出たら必ず観るようにしている新海誠さんの「君の名は。」お二人とも絶賛で俄然みたくなった。新海さんの作品+音楽がRADWIMPSだから好きなもの×2だものなぁ。楽しみ。
あんまり映画を観ていない僕だけどアニメ映画はいくつかツボは押さえているつもりだったりする。新海さんと細田さんと湯浅さんと、亡くなられたけど今さんと後は吉浦さんの作品は一生追いかけるつもり。
特にそろそろ吉浦さんの新作がまもなく完成するらしいからめちゃくちゃ楽しみ。構造がしっかりしてるからネタの作り手としてめちゃくちゃ刺激になるんだよなぁ。

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25日(月)
昼、ある番組の打ち合わせ。前回、あまり機能できなかったからもう呼ばれないかもとビクビクしていたけどありがたいことにまた呼んでもらえた。緊張しながらの打ち合わせ。前回の経験もあったから少し改善してみたらまずまずの手応えで良かった。ただ、他の出演者の方とはまだ全く勝負できない状態だからあと何度か化けないといけない。

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24日(日)
笑坊、元笑笑、ヒコロヒーさんと飲んだ。最近ハマっている店の姉妹店に行って笑坊と飲んで、その後最近ハマっている店に行って笑笑を呼んで飲んで、その後ヒコロヒーさんを呼んで近くの中華屋に行って4時まで痛飲した。最初の二軒で完全にベロベロだったのに中華屋で紹興酒をボトルで入れて(しかも2本)グイグイ飲んだらしく、またむちゃくちゃな酔い方をしてしまったらしい。
次の朝、起きたら財布の中が0円になっていて笑った。ヒコロヒーさんが来てくれると分かった時点で結構下ろしたはずだけど、あのお金たちがどっかにいってしまった。最近、小痴楽兄さんに憧れてか、お金の使い方が荒くなってきている。そろそろ首が回らなくなりそうだから、気をつけよう。

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23日(土)
昼、打ち合わせ。数年前に佐渡島で一度お会いした方から久しぶりに連絡を頂きお会いすることに。所属されている会社を調べたら、正直なところ中々得体の知れない会社でうーんとか思っていたけど、僕が好きな映画を製作されている会社だったのでそれだけでまずはご縁を感じて前向きに現場へ向かう。
クセで、企画性というか、自分がやる意味みたいなことを気にしてしまうから、提案して頂いた内容だけでは心がときめかなかったけど、一個やってみたい切り口を見つけてからは前のめりに打ち合わせて頂いた。まだまだ実現可能かどうかは分からないけど楽しみな種が蒔けたように思う。
その後はHP打ち合わせ。こちらはいよいよ方向性が固まって実装に入る段階。頼りになるクルーにお願いしているので何の心配もせず、ただ楽しみに待たせてもらっている。

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22日(金)
昼、日本橋亭で昼席。笑坊の子ほめの後で狸。どうなるかなぁと思っていたけど、マクラで空気作れたおかげでまずまずの出来。一安心。
すぐに喫茶店に移動して夜からの撮影の準備。時間が足りない、、、。何とかコンテンツを用意して渋谷へ。参加スタッフに凄い方が入ってくださっているのだと初めて知って気が引き締まる思い。早速街中に繰り出して撮影開始。指示されるままとにかくこなす、こなす。その後は室内にパートの収録収録。相変わらず、撮影で自分から面白さの加点を産み出せない体たらくぶり。本当に何とかしなきゃなぁと思いつつ、何とか無事に撮影終了。後はスタッフさんに任せるだけ。
そのまま喫茶店で紙版原稿を一気に完成させて、帰宅。昨日ほとんど寝てなかったから早めに就寝。課題をたくさん突きつけられた一日。

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21日(木)
明日の撮影に向けて追い込まなきゃな一日。師匠の会にすら伺わずにひたすら家で作業をしたけど、気圧が低かったからか結構頭がぼんやりしていて、思っているより進まなかった。いやー、ヒリヒリするし、やっぱり普段から面白いことをたくさん考えておけばよかった、とメソメソしていた一日。

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20日(水)
ノラやで音助くんとの二人会、2回目。こうやって定期的に会いたい方と会えるのは貴重な機会だなぁと思った。オープニングトークからわりと狙い通りのことができて、よかった。こういうバランス感覚は大事にしたい。終演後はお客さまとの打ち上げ。落語に詳しい方が何人かいらしていたので結構ディープな話になった。その後は主催者さんと簡単に打ち上げ。小痴楽兄さんが如何に素敵な先輩かを色々な角度で喋りたおした。最後に音助くんと二人で打ち上げ。遅くまで付き合わせてごめんね、と別れ際に言ったら、覚悟してます、と言われた。次回は10月19日です。お願いします〜。

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19日(火)
高円寺で週刊キッショウ。開口一番は仮面女子くん。25回目の折り返し回とは言えいつも通りの温度で。やっぱり仮面女子くんの客席を盛り上げる力は身近な前座さんの中では一段階突き抜けてて、この日も気持ちよく温めてくれたから後が上がりやすかった。日曜の飲みの話を中心にこの日もよそでは言えないマクラをたくさん振らせてもらった。
終わりで六本木に移動してWOWOWぷらすと1000回記念に途中参加。これまでのMC陣が勢揃いで、それこそマキタスポーツさんやダイノジ大谷さんとご一緒させて頂くのは初めて。1000回続いている番組だからそういうノリが出来ていて、また世代も皆さん僕よりも1つ上の方々だからその横の繋がりに食い込むことができなかった。本当はああいうとこでグイグイいけないとダメなんだろうけど、それが難しい。ここには書かないけどちょっと嫌な出来事に巻き込まれてしまって、根に持つ方だからたぶん当分忘れないだろうな、と思った。

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18日(月)
昼過ぎまで二日酔い。飲み過ぎたなぁ。サイフを見たら千円しか入ってなくて、昨日は打ち上げに参加する前にいくらかお金を下ろしたはずで、しかも飲み代は例によって小痴楽兄さんに全て御馳走になったはずなのに、どこで使ったのか記憶がない。
重い頭で、方々に謝罪やお礼の電話をかけてあとはゴロゴロしていた、最低な一日。祝日なのに、落語会の仕事がないのは悲しいな。

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17日(日)
広小路昼席。比較的客層が若くて(と言っても平均50代くらいか)、ちょっと試してみるかとぞおん。上出来でホクホクしながら高座を降りる。仲入りまで勉強させて頂いて談吉兄さんに昼ご飯を御馳走になる。久しぶりにゆっくり喋った。もう一件、とある仕事をこなして、神保町へ。
小痴楽兄さんと三語兄さんの会の打ち上げが行われているそうで、小痴楽兄さんから誘ってもらったのだった。着いたら両兄さんとスタッフさん、そして小笑兄さん、昇也兄さん、鯉津さん、笑二、昇吾さん、昇羊さんという大所帯。「噂は聞いてるよ〜」というフリがあったから一件目はビジネス泥酔を。初対面の三語兄さんには面と向かっていう必要のない指摘を、これまた飲みの場では初対面の小笑兄さんには正面からダメ出しを、そして落語界のある流れについて暴言を。
2杯ずつ酎ハイを頼むことで一気にベロベロまで持っていってしまったから、二軒目からはマジ泥酔。寝てしまうくらい酔うのは久しぶり。飲みの席で一緒になるのは初めての昇羊さんを、覚えている範囲だけでもボロッカスに言ってしまったし、覚えてないところではもっと無茶苦茶だったんだろうなぁ。ごめんなさい。でも、昇羊くんも結構ガンガン来てくれて、その場ではイラつきしか発露していなかっただろうけど、内心ちょっと嬉しかった。
次の日起きたら昇羊くんの手拭いがカバンに入っていて、しまった祝儀を渡していないはず、とヒヤっとしたけど、聞けばちゃんと渡していたよう。一安心。彼とはまた必ず飲みにいきたい。今度は穏便に。

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16日(土)
広小路昼席。いったん流れが途切れた感じの状態での高座だったからマクラを多めにふって温めつつ時間を見て何時材。うん、時間調整もピッタリで自分としてはうまくやれた方だけど、やっぱりまだまだこのクオリティだと次にはいけないんだよなぁ。という、いつもながらの感想を。
後は休みだったからひたすら作業、そして昼寝。夜は元笑笑を誘って最近見つけた近所の良い店で軽ぅく飲む。2日連続で行ってしまった。ひとまず顔を覚えてもらって常連認定されたい。

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15日(金)
庚申文化会館で週刊キッショウ。この日は前座さんが見つからず、一人で設営・受付・落語・片付けを。久しぶりに前座の時みたいな気持ちになった。連休前の金曜日だったからか、直前になって予約数が増えて、通常会にしてはいつもよりちょっと多いくらいの入りだった。ありがたい。
前座さんがいないこともあって、終演後その足でルノアールへ行って作業。次回の紙版を一気に書いて送信する。酒場で過ごす時間を減らしてこうして作業に充てていきたい。それができたら今より少しは良くなるはず。
週刊は次回で25回。折り返し。後半戦、もっと頑張らないとなぁ。

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14日(木)
書き出し小説イベント。初めてお会いした天久先生は面白臭がぷんぷんされてた。バカドリルには本当に影響を受けた口だから、まさかこんな日がくるなんて。デイリーポータル林さんは師匠と共演された会の打ち上げ依頼。相変わらず、デフォルトでふざけシロばっかり探されている感じ。凄いなぁ。
と、好きな方たちに囲まれてのイベント。大雨の中、満員のお客様、ありがたい。2日前くらいからグゥーっと取りかかった書き出し小説の落語化。作品として面白いものと、落語にしやすいものとに差があったから、そこの調整に手間取った。本当は服屋感覚で八百屋に来る客の書き出し小説をベースに作りたかったけど、最終的に振り回された八百屋のおっさんが今度は八百屋感覚で服屋に行く、というサゲこそガチっとハマりそうだったけど前半の展開があまり思いつかなかったので途中で諦めて、強盗犯と店員が遭難するという書き出し小説をピックアップすることにした。関係性がコロコロ変わる、というポイントをもっと掘りたかったけどあまり転がり切らず、前半に自分なりの書き出し小説ネタ的なクダリを足して、空気感を出す感じに持っていった。ホームランではないけど、まぁ繋ぐバッティングくらいにはなった気がするからひとまずOKだと思っている。
それよりも、それ以外のイベント上での振る舞いがとても勉強になった。どうしても目先の笑いが欲しくなるし、逆に笑いがないと不安になってしまうのだけど、それは芸人あるあるで、そんな中でもいくつか自分からアングルを立ち上げて全体を巻き込んでいけた瞬間が少しあって、こういう仕事をもっとやれるようにならなくちゃなぁと思ったのだった。楽しい1日。

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13日(水)
師匠の月例独演会で太鼓番。最近はちょっと特殊な叩き方をする1席目のロック系出囃子だけ手伝って後は弟弟子に任せているのだけど、この日はことごとく弟弟子が叩き損ねていて、ちょっとしばらくは自分が叩いた方がいいのかなぁと思っている。出囃子がビシっと決まった方が会自体も気持ち良くなるからなぁ。
笑二に教えたように自分がまたきっちり教えたら絶対叩けるようになると思うんだけど、そのためには細かいところから完全にチェックする厳しめの教え方をしなくちゃだめで、そこに熱量かけるのがちょっとしんどいというのが本当のところ。1回は教えたはずだから後は自分たちで頑張ってやってくれよと。
僕が前座の頃のこのブログ記事を読んでもらったら、初期はいつも太鼓のことを書いてるはず。現場で太鼓に触れる機会が少ない立川流だからこそ、1回1回のチャンスを前のめりに活用しなくちゃと思っていたし、その根本には立川流とか、それこそ談笑の一番弟子だからこそ、まずは前座としての最低限のスキルはきっちり身につけようと思っていたから、モチベーション高く練習できていたけど、今の後輩にはそれがないように見える。
太鼓がある現場の時は、可能なら会場の方にお願いして早めに高座や楽屋回りの準備を終えてひたすら練習させてもらっていたけど、この日も笑坊や笑んは開場前の30分くらいの時間、一切叩いていなかった。それで、本番失敗して、平気でいられるってどういうメンタルだよ、と思った。直接言ったらいいことだけど、そんなこと言われる前にやるべきことだし、そんなことすらできなくて今後どうしていくんだろう、とか思っている。というか、ちょっとひいてる。
本気で上手くなりたかったら、自分と同キャリアの時の僕のブログを見たらイチイチ叩き方のコツとか、課題とか気付いたこととか書いてあるはずで、そもそもこのブログはそういう資料になるように書き始めたところもあるけど、たぶん読んでないのだろう。
これすら読んでるか分からないけど、この日に気付いた修正点を彼らのために書いておく。


・まず大前提として、二人とも叩き慣れていないから音が良くない。これは太鼓に触れる機会が少ないから仕方ないけど、だからこそ特に左手が動きにくい大鼓は実際に叩けるチャンスがある時にはひたすら叩いて慣れるしかない。準備を早く終わらせて開場までの時間をこれに費やすべき。そんなのは当然のこと。
その上で、わきの仕事で協会の前座さんとご一緒する機会がある時は必ずどういう叩き方をされているか、どんな音がしているかは確認した方がいい。そこでフォームとか、こんなに早くドロドロできるんだとか、乾いた音が出せるんだ、とか、色々とヒントを得ることが上達の近道だと思う。

・一番太鼓
笑坊。手が慣れていないからドロドロがもつれ過ぎ。その上でアレンジをしようとするとバタバタ聞こえてとても汚く聞こえる。まずはそこをきっちり修正する。
その上で、水音のところなんかに強弱をはっきりつけたり、アレンジのパターンをもう少し増やしたら立川流の中では一番上手いと言われると思う。たったそれだけのことなのに、何でやらないんだろう。

・二番太鼓
笑坊。
基本的に「ドコドン」がいつもずれてる。どう叩くかは理解できてるはずだけど、実際にその通りに叩けていない。身体が頭についていっていないのか、もしくは自分の叩いている音が耳に入っていないのかどちらかだから、叩いている音を録音して確認して、調整しないとだめ。
それができるようになったら、アレンジの数を増やす。後は自分の好きなように叩くのじゃなく、あくまでも〆太鼓に合わせる。
笑坊、笑ん。大前提として笛上げをできるようにならないとダメ。せっかくえりお師匠さんが笛を入れてくださるチャンスなのに、叩けないから笛無しで、という選択肢は本末転倒。笛あると全然かっこよさが違うから。
上げの時が速すぎる。もっとゆっくりにした方がかっこいい。

・仲入り。
笑坊。二番と同じ。仲入りとかつまずくとめちゃくちゃ気になるし、噺の余韻すら壊しかねないからちゃんと叩けるようになるべき。というか、前座として必須スキルをまだできてない時点でヤバいと思う。笛上げに対応できるようになるのも言わずもがな。
笑ん。出だしの「テン テン テケテン テケテン」がもつれるという、ベタなミス。そこはもつれやすいって分かり切っているところでもつれるということは、ただたんに意識して練習できていない証拠。ただ手を慣らすだけだから、反復練習したらいいだけなのに、だったらなぜ開場前とかに叩いて練習しないのか。うまくなる気がないとしか思えない。

・野球拳
笑ん。砂切の「テンドド テンドド」がもつれる、そんな一番始めに注意するよう教えるような初歩的なところができていない時点でどう考えても本気で練習できていない。明らかにそこだけがもつれやすい場所だから、叩く前とかに何度かイメトレして、そこだけに神経を集中させるべき。
笑坊。ヨスケ。音が大きすぎる。根本的に叩く場所が違う。左手のミュートで音の変化もできていない。あくまでも三味線がメインで太鼓とかヨスケはサポート役という大前提を理解できていない。

・追い出し
笑坊。手が動いていないからバタバタして汚いのは一番と同じ。そして叩けないから早く切り上げようと次へ次へいくから、緞帳がしまりきる前に後半になってしまっている。緞帳のおりるタイミングをみて、最低限きっちり叩けるようにならないとダメ。自分が客席にいた時のことを思い出したら分かると思うけど、渾身のトリネタが終わった満足感ある時にドロドロと鳴り響く追い出し。その空気感もとてもグッとくるのに、それがバタバタもつれて汚くなってるだけで、極端に言えば会の質を下げてしまっている。自分の太鼓で師匠方に迷惑をかけてしまっているという自覚をもっと持ったほうがいい。


と、こういうことを、笑二にはまだ自分も前座だったからいつも事細かに言っていたけど、今もまだ自分が言うべきなのか?そこに熱量かけなくちゃいけないのか?
ちゃんとやってもらいたい。師匠が温かく見守ってくださる談笑一門だからこそ、自分たちの心持ちだけはピリっとしておけよ、と思った日だった。まぁ別に弟弟子がどうなろうが極論しったこっちゃないからいいけど、談笑一門やひいては立川流の評価を下げるようなことは避けてもらいたいというのが、そこに帰属している落語家として素直な感想。

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12日(火)
とある媒体で取材をして頂く。今度出るTBSラジオ主催のイベント告知を兼ねて。入門した経緯とか、どういう前座修行をしたかとか、その辺りの話を聞かれるがままに答えた。
自分のランクが下過ぎるから仕方ないけど、当然ながら『現在落語論』は読んで頂いてなかったみたいで、そこに書いてある話を同じように話す作業。前座期間が短いとか京都出身とかというのはご存知だったからたぶんウィキペディアだけ目を通して来られたんだなぁ、とか考えながら答えてたら悲しくなった。
そこに熱量かけてたら時間が足りないのだろうけど、本とかはチェックしてもらった状態でインタビューしてもらえたら嬉しいけどなぁ、という感じ。
取りあげてもらえるのは本当にありがたくて感謝しかないけど、扱いが良くないという、若手あるあるをくらった日だった。ちゃんと売れて気持ちのある人たちとだけ仕事ができるようになりたいなぁ。

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11日(月)
らく人くんとTOHOシネマ新宿へAKBのドキュメンタリーを観に。その後、久しぶりに高円寺で軽く飲んだ。〆に天一でこってりラーメンとまた太ってしまうフルコース。
映画、面白かった。というかやっぱりやる気を分けてもらった。自分たちも頑張らなきゃなぁ、とバカみたいな感想をらく人くんと一緒に。

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10日(日)
二日酔いのまま、愛知県は岡崎へ。去年に続いて師匠の会に呼んで頂いた。しかも今回は松之丞兄さんも一緒。二日酔いでぐったりしている横で着々と作業されている松之丞兄さん。こういうところで差は広がる一方。お後に師匠と兄さんが控えているから開口一番らしく十徳をさらっとと判断したけど、さらっとし過ぎた。とほほ。
師匠も兄さんも凄過ぎて、自分だけ機能しなかったなぁと反省。
と思ったけど、新宿で師匠と打ち上げをご一緒させて頂いて、向かい酒しているうちに何もかも忘れてしまった。師匠と同席させて頂くのは久しぶりだったから、嬉しかった。

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9日(土)
渋谷らくご。志ん八兄さん、吉笑、志ら乃師匠、松之丞兄さんという番組。大入り満員。いつもマクラでひとまず空気を整えてから落語に入ることが多いのだけど、今日は思う所あってマクラなしでくじ悲喜のみ。最近少し増えたクスグリを試しつつ。導入、あまり筋に関係ないけど、前回から少しやり方を変えた。今回は特に色濃く。面白みの増加には直接繋がらないけど、ひとまずこういう新作か、と侮ってもらうためにあえて長めにやってみている。シブラクはお客様の反応速度がめちゃくちゃ速いから、これまで以上にゆったりとした入り。ひいてもグッとくいついて下さるから気持ちよすぎた。きっちり空気を作れたとホクホクしながら着替えていたら、志ら乃師匠の蔵前駕篭がさらにドカンドカンで、松之丞兄さんは怪談ネタできっちり締めておられて、最終的に自分の印象など霞んでしまったのだった。
終演後は志ん八兄さんに誘って頂いて、また山家で打ち上げ。楽しくて飲み過ぎて、色々とぶっちゃけて話しすぎた。ベロベロになってしまって正常な判断ができなくなったから、帰りに小痴楽兄さんに電話をして深夜寄席の打ち上げに合流。桃之助兄さん、小痴楽兄さん、明楽兄さん、遊子さんという芸協のみになぜか単身乗り込んでしまった。ほとんど覚えてないけど、相変わらずの粗相をしてしまったらしい。すみませんでしたっ!

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8日(金)
連雀亭でワンコイン寄席。好太郎兄さん、小辰兄さんという強力な顔付け。楽しかったなぁ。ネタは舌打たず。朝から沢山のお客様、以前、福岡の会でお世話になった中村さんもご来場くださった。ありがたい。
昼過ぎから名古屋へ。今池ガスホールでの師匠の独演会に開口一番で呼んで頂いた。舌打たず。かなり順調なすべり出しでとても楽しかったけど、終盤ちょっと反れてしまった。くそー。
師匠の地方公演に同行させて頂くのは滅多に無いことなので嬉しかった。帰りの新幹線で一杯やった。

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7日(木)
渋谷のコワーキングスペースでのんき夜行。小痴楽兄さんと初めての2人会。前座は朝太郎さん。久しぶりにフェイントマクラを入れたり楽しかった。くじ悲喜、新しいクスグリが増えてホクホク。終演後は兄さん、主催の斎藤さん、アップリンクの石井さんと打ち上げ。山家。シコタマ楽しいお酒で結果4時頃まで痛飲。

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6日(水)
起きる。やっぱり体調が良くない。お酒を飲まないと朝がずいぶん楽なのは身に染みた。野菜スープダイエットが終わったから、夜の会に向けて久しぶりにうどんを食べる。美味しい。
週刊キッショウは23回目。ふすま屋、見たことも聞いたことも無い虫、舌打たずの3席。開口一番は小はだ君の道灌。5日ぶりの落語、楽しかったな〜。
終演後は近くの焼き鳥屋で打ち上げ。ビールも飲むけど、やっぱりカロリー気にするようになった。サラダ食べて鳥食べて、炭水化物は摂取せず。帰ろうと思ったら話を聞いていたお店のおかみさんが連雀亭に出てる子たちなら、と一杯サービスしてくれた。嬉しかったけど、酔った。お酒飲まない日を作ろう。

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5日(火)
そうとうお酒が飲みたくなっているのだろう、お酒がらみの夢をこの頃よく見る。この日の夢は、一週間の禁酒を達成した後にお酒を飲み過ぎて酔っぱらった状態で下品なツイートをしてしまって師匠に怒られる、という夢。
前日どれだけお腹が空いてつらくても、寝て起きたら空腹感が無くなっている不思議。でもそこから動き出して、夕方くらいになるともう空腹感が大変なことになる。この日は特にひどくて、途中からずっとお腹が減ったということについてしか考えられなくなって、作業が全く進まなかった。
達成直前はツイートでちょっと煽ってみたら、たくさんの人が乗っかってくれて楽しかった。やってる最中にこれは24時なる前に飲むしかないなと思ったから道楽亭での落語会終わりの笑二を呼び出して駅前でついにビールを飲んだ。美味しい〜。でもそれよりも実際は食べ物の方が嬉しかった。ずっと野菜しか食べて無かったからお刺身がうまいのなんの。
でも、あれだけ食事制限したこともあって、この日はいつもみたいに好き勝手には食べなかった。いつも頼むカニクリームコロッケも食べなかったし、カロリー低めのものを中心に。いつまで続くか分からないけど、食べる量はちょっと減った気がする。一週間、お疲れさまでした。

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4日(月)
相変わらずお腹が常に減っていて久々にひもじい思いをしている。ちょっと悲しくなったり。昨日買った小説、一晩で読み終えた。お酒を飲まないと夜が長い。そして長い夜を乗り越えるために本は有要だ。普段から色々考え過ぎてしまう自分としては、素面の夜は少し危険を伴う。酒を飲んで酩酊してしまうか、物語世界に没頭するかは手っ取り早い。そんなことを考えながら、あと1日の野菜スープ生活をやり過ごしたい。昼間、洗濯したけど夕立にやられて参った。

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3日(日)
昨日の夜はお腹が空き過ぎて、本当に何か食べてしまいそうなところだったけど何とかこらえて、しかもジョギングしたりしてから寝た。寝て起きたら、不思議と空腹感はない。実は7月入って休みが続いている。土日にも関わらず仕事がない、とほほ。ちなみに火曜まで仕事がない5連休、開店休業状態。とは言え、それ以降はまた忙しくなるからこういう時間に色々と仕込んでおかないといけない。
休日の阿佐ヶ谷・高円寺は人がとても多くて、いつも使っている喫茶店は大体混んでいる。そういう場合は少し値段が高い高円寺ルノアールに行くことが多いのだけど、最近はルノアールすらも日中は混んでいるからこの2日は阿佐ヶ谷の華厳へ。手前にある祇園は雰囲気があるから込みがちだけど、ここはなぜか空いている。アイスコーヒーは安いし、僕の口には結構美味しく感じられる。トイレも綺麗だし、これから結構使うことになるかも。難点は閉まる時間が早いということ。
閉店まで作業して、本屋で珍しく小説を何冊か買って、商店街の焼き鳥屋で3本買って食べて、上島珈琲で作業している。8月ゼミに向けて参考文献を探し始めた。実況についてガツンと書かれた本がなかなか見つからなかったけど、ネットで2つほどフックになりそうなものを見つけた。実況という行為について、掘り下げてみよう。

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2日(土)
禁酒をすると夜が長くて、時間を持て余すことが分かった。いつも遅い時間になると誰かを誘って飲んでいたけど、それをしなくなると一人で正気でいる時間が長過ぎて、結果色々考え込んでしまい、身体が重くなる。いや、それはただ糖質制限の影響なのかもしれない。
落語について、これまで頑張っていなかったところを頑張るようにしてみた。続けられるかが肝だけど、ひとまず前へ前へ。ようやく、書き出し小説イベントでやるネタについて考え始めた。とりあえず使わせてもらう作品選び。会話だけで構成されている書き出し小説がそりゃ使いやすいだろうと思っていたけど案外なくて、だからひとまず自分が好きな作品と落語にしやすそうな作品を見繕うところから始めた。どうなることやら。

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1日(金)
野菜スープダイエットを継続している。それに伴って禁酒も。お酒を飲まないと朝の体調がすこぶる良いけど、必ず昼過ぎに眠たくなってしまう。
気持ちを整えて観ようと思っていた七尾旅人さんの「兵士A」を満を持してみる。。。凄まじかった。実は今回コメントを寄せて欲しいとお願いされていて、まさか自分が旅人さんとこうして繋がりを持てる日がくるとは。見終わったそのままの勢いで一気に書き上げて送信した。「911FANTASIA」で衝撃を受けたこと、落語家になる半年前、吉祥寺弁天湯での「風呂ロック」で初めてライブを拝見したことなどを。凄い方々がコメントを寄せられているから、作品についてじゃなくて、あくまでも自分とのことにフォーカスして。
posted by kisshou at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする